昨日のバレエ・アンサンブル・ド・リエコのレッスンにはサヨさんが来た。
午前中に部活の練習試合があったリナは珍しくもちょいと疲れているようで
「順番の説明聞いても、見本を見ても、認識出来ないかもしれない…
」
なぁんて言っている。
そうかぁ、んじゃバーは左サイドから始めよう。そうすればまず私が一番前に並んで真ん中がサヨさん、一番後ろがリナとなるから、順番がわかりますぅぇん、てことにはならないでしょ。
「うん、それがいい」
脚のストレッチをしてからグラン・プリエ。
最初の左サイドが終わったところで
「お゛はぁぁぁぁ~~」
っとサヨさんが盛大に呼吸した。
バットマン・タンジュ、バットマン・デガージェと進めていきながら
「サヨさん、ちゃんと呼吸してる?呼吸してね…」
「し、してるとは、思ひます…
」
途中で一度彼女の重心の位置、トルソーのポジシオン、バーに置く手の位置などを修正してあげる。
それから、プリエをするときに大事なのは骨盤を真っ直ぐに支えることも。
股関節の完全なターン・アウトが出来ないから骨盤を真っ直ぐに立てて置けない、と考えるのは間違いよ、と6番ポジシオンでグラン・プリエをして見せる。
「あぁ、ホントだ…、骨盤の角度は全然変わらないんだぁ…」
そう。まず骨盤の角度をしっかり支えることが大切なの。それが出来れば180度のターン・アウトでなくても、例えば90度であったとしても、それが“その人の100%のターン・アウト”になるの。
大人になってからバレエを始めた場合は、いきなり180度でなければなりません!と無理して頑張るより、“その人の100%のターン・アウト”を大切にして少しずつ開くことに挑戦していく方が変化が早いし強さも身に付くわね。
グラン・バットマンまでバー・レッスンが終わったところで、5分間の“お水タイム”。
そのとき、
「せんせぇってぇ、相変わらず“無駄に脚が上がる”よなぁって思う…
」
「あ゛に゛…っ…
」
「なんかさぁ、たとえばさぁ、ルティレからデヴロッペってときでも、ルティレでちょっと時間稼いで、デヴロッペで脚が伸びたらスグ下す、とかしないじゃん。ルティレは通過するだけでデヴロッペするのが早いし、んでまた脚上げたまま~ってのが長い。まぁだ下ろさないのかなぁとか思いながらこっそりそぉぉ~っと少ぉ~しずつ下ろしちゃうよ
」
あら…。
「先生の後ろでバットマン・フォンデュっていうのが一番キツイ…。先生の動きにつられちゃうんだけど、動きのどこにも“休憩”がないんですもんねぇ…」
いや、休憩してたらトレーニングにならないでしょ。
音楽をいっぱいいっぱいに使うと無駄に休憩なんかできないんだよぉん
センター・レッスンはバットマン・タンジュとルルヴェ&タン・ルヴェを一緒に練習した後は、二人それぞれにアンシェヌマンを指定。
最後にリナはグラン・アレグロ、サヨさんはアラベスク・ソテ。
「はい、まず右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ、そしたら右脚からシャセして右アラベスク・ソテ…。今度は反対側、左から…。左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ、そしたら左脚からシャセ→左アラベスク・ソテ……。いい?」
順番の説明をしながらまずは一緒に動いて練習。
はい、音楽に合わせてやってごらんなさい
右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→右脚からシャセ→右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→
こら、そこは左シャセでしょ。
「しぇぇぇ~…
」
よし、んじゃ左からやってごらんなさい
左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→左脚からシャセ→左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→
こらこら、そこは右シャセでしょ。
「あ゛うあ゛~~っ
」
「これ、一番小さかったころにならったよね」
そうだったね。
大人でもキッズでも、初めてこのアンシェヌマンの練習をするときには、大抵の人がシャセのタイミングを間違える。どこが一つのフレーズの区切りかがわからないと、シャセをする順番がズレてしまうの。
初めてこのアンシェヌマンを練習した4歳のときに、間違えることなくスムーズに出来たのがリナである。
午前中に部活の練習試合があったリナは珍しくもちょいと疲れているようで
「順番の説明聞いても、見本を見ても、認識出来ないかもしれない…
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なぁんて言っている。
そうかぁ、んじゃバーは左サイドから始めよう。そうすればまず私が一番前に並んで真ん中がサヨさん、一番後ろがリナとなるから、順番がわかりますぅぇん、てことにはならないでしょ。
「うん、それがいい」
脚のストレッチをしてからグラン・プリエ。
最初の左サイドが終わったところで
「お゛はぁぁぁぁ~~」
っとサヨさんが盛大に呼吸した。
バットマン・タンジュ、バットマン・デガージェと進めていきながら
「サヨさん、ちゃんと呼吸してる?呼吸してね…」
「し、してるとは、思ひます…
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途中で一度彼女の重心の位置、トルソーのポジシオン、バーに置く手の位置などを修正してあげる。
それから、プリエをするときに大事なのは骨盤を真っ直ぐに支えることも。
股関節の完全なターン・アウトが出来ないから骨盤を真っ直ぐに立てて置けない、と考えるのは間違いよ、と6番ポジシオンでグラン・プリエをして見せる。
「あぁ、ホントだ…、骨盤の角度は全然変わらないんだぁ…」
そう。まず骨盤の角度をしっかり支えることが大切なの。それが出来れば180度のターン・アウトでなくても、例えば90度であったとしても、それが“その人の100%のターン・アウト”になるの。
大人になってからバレエを始めた場合は、いきなり180度でなければなりません!と無理して頑張るより、“その人の100%のターン・アウト”を大切にして少しずつ開くことに挑戦していく方が変化が早いし強さも身に付くわね。
グラン・バットマンまでバー・レッスンが終わったところで、5分間の“お水タイム”。
そのとき、
「せんせぇってぇ、相変わらず“無駄に脚が上がる”よなぁって思う…
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「あ゛に゛…っ…
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「なんかさぁ、たとえばさぁ、ルティレからデヴロッペってときでも、ルティレでちょっと時間稼いで、デヴロッペで脚が伸びたらスグ下す、とかしないじゃん。ルティレは通過するだけでデヴロッペするのが早いし、んでまた脚上げたまま~ってのが長い。まぁだ下ろさないのかなぁとか思いながらこっそりそぉぉ~っと少ぉ~しずつ下ろしちゃうよ
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あら…。
「先生の後ろでバットマン・フォンデュっていうのが一番キツイ…。先生の動きにつられちゃうんだけど、動きのどこにも“休憩”がないんですもんねぇ…」
いや、休憩してたらトレーニングにならないでしょ。
音楽をいっぱいいっぱいに使うと無駄に休憩なんかできないんだよぉん
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センター・レッスンはバットマン・タンジュとルルヴェ&タン・ルヴェを一緒に練習した後は、二人それぞれにアンシェヌマンを指定。
最後にリナはグラン・アレグロ、サヨさんはアラベスク・ソテ。
「はい、まず右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ、そしたら右脚からシャセして右アラベスク・ソテ…。今度は反対側、左から…。左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ、そしたら左脚からシャセ→左アラベスク・ソテ……。いい?」
順番の説明をしながらまずは一緒に動いて練習。
はい、音楽に合わせてやってごらんなさい
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右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→右脚からシャセ→右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→
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こら、そこは左シャセでしょ。
「しぇぇぇ~…
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よし、んじゃ左からやってごらんなさい
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左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→左脚からシャセ→左アラベスク・ソテ→右アラベスク・ソテ→左アラベスク・ソテ→
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こらこら、そこは右シャセでしょ。
「あ゛うあ゛~~っ
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「これ、一番小さかったころにならったよね」
そうだったね。
大人でもキッズでも、初めてこのアンシェヌマンの練習をするときには、大抵の人がシャセのタイミングを間違える。どこが一つのフレーズの区切りかがわからないと、シャセをする順番がズレてしまうの。
初めてこのアンシェヌマンを練習した4歳のときに、間違えることなくスムーズに出来たのがリナである。