アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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オバサン服…

2012-05-16 10:12:36 | Weblog
昨日はスタイル・メイク エクササイズのレッスン日でした。
まず仰向けに寝て下腹部に手を当ててゆっくり腹式呼吸をします。
鼻から息を吸って軽くお腹を膨らませ、口からゆっくり息を吐きながらお腹をへこませていきます。最後まで吐ききったときにお腹がグゥゥッと窪んでいるのが理想です。メンバーのみんなには
「肋骨の左右に広がる部分の骨と腰骨・恥骨に囲まれた部分が丸い大きなスープ皿のように窪むのよ」
とイメージを伝えています。
この部分をスープ皿のようにグゥッと窪ませられない人は、腹筋が完全に熟睡していて機能していないか、皮下脂肪&内臓脂肪がごっそり積もっているかのどちらかです、残念ですね
いつもと変わらないエクササイズ・メニューを、メンバーの様子を見ながら進めていきます。
エクササイズしながら昨日はちょっとしたお喋りも。
オバサン体型向けのお洋服があるのは日本だけ、らしい。また若い人向け、マダム向け、高齢者向け、と世代別のお洋服があるのも日本だけのことらしい。
現在英国で医学を専攻している一番弟子の話だと、
「ヨーロッパにはオバサン服という選択肢は無い」
とのことです。
ほら、海外の高級ブランドが展開しているお洋服にオバサン服というカテゴリーはないじゃない
ファストファッションのブランドでもそうよね、オバサン向けというラインはない。
やっぱり日本だけの独特のジャンルなのかもしれないわね。
あのオバサン服ね、あれは問題だよなぁ、と思うわね、確かに。
作って売る側は、着る人の体形を考慮して問題点をカバー出来るつもりでデザインしているんだと思う。
例えばダルンダルンになった腕の付け根が窮屈にならないように、アームホールをでぇっっっかくするとか。
例えば古座布団、あるいは巨大な一枚岩のように分厚い背中と腰が窮屈にならないように、後ろ身頃はボックス型に平板にするとか。
例えばドドンと脂ののった大きなお腹や消滅したウエストが窮屈にならないように、ウエスト部分は絞らないとか。
例えば膨張したお腹と腰回りをちゃんと包み込んでおけるように、股上が深~いズボンにするとか。
こういうことって、問題点をカバーするという宣伝文句とは逆に、実は問題点をはっきりくっきり顕在化させるほうに効果を発揮しているんじゃないかと思う。
オバサンズボンを履いている人のお尻部分はどこからどう見てもオバサン尻でしかないし。
オバサンジャケットを着ている人の胴部分はどこからどう見ても樽型でしかないし。
オバサンスカートを履いている人の下半身はどこからどう見ても太く重く低いだけだし。
つまり着ていて楽ではあるかもしれないが、けっして体型そのものを誤魔化せはしないんじゃないかな。
オバサン服を着るということは期せずして
「自分は筋金入りのオバサンである」
と主張しているのと同じことになるんじゃないかと思います。
“年甲斐もない若作り”と“若々しくある”こととはまったく違う。
オバサン服しか身体を押し込めるものがない、ような体型にならないようにケアしましょう。
そしてオバサン服なんか着るのはやめましょうよ。
自分が好きなもの、似合うものを楽しく着て、若々しくいましょうよ。
私は、バレエ教師という職業柄もあるのかもしれないけど、高齢になっても素敵な方たちに良くお目にかかる。
そんなとき思う、60歳には60歳の、70歳には70歳の、80歳には80歳の、100歳には100歳の若々しさというものがある、ってね。
だから私は決してオバサン服は着ない。そう決めている。
もっとも着たところでどうせ似合わないし着こなせないので助かっている

コメント
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