アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

嬉しいこと…♪

2012-11-04 09:48:41 | Weblog
昨日のバレエ・アンサンブルのレッスンではちょっと嬉しいことがいくつかあった
センター・レッスンのバットマン・タンジュのアンシェヌマン
最後の部分にピルエット・アン・ドゥオールを入れてるんだけど…。
「サエちゃん、軸がしっかりしてるから、もうドゥーブルにしなさい
無難に1回転、っていうのからはそろそろ卒業して下さいな。
軸脚のドゥミ・ポワントはしっかり立てているしルティレの引き上げも素早く出来ている、トルソーにも歪みはない。
「大丈夫よぉ、首の切り返しとアームスだけ気を付ければ…」
さぁ、もう一度、はじめから
 … … … … … … … 
うん…うん…、悪くないね。
ただアームスがちょっと歪むからそこを気を付けましょう。
次はパ・ドゥ・バスクとピルエットのアンシェヌマン
そしてアッサンブレのアンシェヌマン
 … … … … … … … 
…およ…っ…
「ねぇ、サエちゃん、今日はいいプリエが出来てるわよぉ…。全部のプリエがきちんと粒が揃ってるししっかり床を押せてる
「……」
「先週までのジャンプとぜぇ~んぜん違うじゃない。きち~んと軽~ぅく跳べてる。どうしちゃったのかしら…
「…う~~ん…
教えているとこういう瞬間に遭遇するから嬉しいのよね。
真面目にレッスンを続けてきた生徒が、ある日フッと進化して昨日とは違う動きをするようになる瞬間。
それは本人にも全く分からない変化なのだけどね。
何度も何度も注意を受けたりアドヴァイスをもらったり自分でも沢山沢山考えたりしてきたことが、まるでジグソーパズルのピースがピタリと嵌るように、ひとつの形になる。
そうするとそこからちょっとした連鎖反応のように変化が続くこともある。それを見ることが出来るのは本当に嬉しいことなのです。
昨日はさらに…。
「はい、右脚デガージェ・ドゥヴァン・クロワゼ、左脚はプリエ…。アームスは右がアン・ナヴァン、左はア・ラ・スゴンド……。いい…?まずは必ずこの方向を守るのよ…。そうしたらドゥミ・プリエのまま右脚をア・ラ・スゴンドまでドゥミ・ロン・ドゥしながらアン・ファス…。右のアームスは脚とおんなじにア・ラ・スゴンドに開く……同じタイミングで……。はい、そこまでもう一度…」
 … … … 
「…よし、はい、ドゥミ・ロン・ドゥしてア・ラ・スゴンドまで来ました…そしたらルティレ-ルルヴェと同時に左アームスをアン・ナヴァンに送って…ほら、1回転……はじめのクロワゼ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエに戻る…」
 … … … 
「…ぁや゛ぁ~…」
「鏡でアン・ファスのア・ラ・スゴンドまで確認してから回転するの。回転することよりもドゥミ・ロン・ドゥする間の“貯め”が大事なの。回ろう回ろうと考えちゃダメよ」
 … … … 
お、出来たね
「はい、もう一度……続けて……もう一度……続けて……続ける……」
ほぉら、グラン・フェッテ、出来たじゃない
「……」
さっきのアッサンブレのときと同じで動きの粒が揃っている。アームスと脚とのタイミングも回転してプリエに下りるタイミングも。
あとは丁寧な動きを積み重ねて回数を増やしていけばいい
こんな風に昨日はサエがパパン と進化するところを見ることが出来た嬉しいレッスンでした
コメント
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