アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

ちょちょら…♪

2013-09-05 11:22:42 | Weblog
書店にいったら畠中恵さんの作品が文庫になって出てました。
『ちょちょら』
…?表紙から察するに時代物のようじゃな……。
ちょいと覗いてみよ…。
『ちょちょら』 弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。調子の良い言葉。(東京堂出版 江戸語辞典より)
ほぉぉぉん…。
この表紙を飾っている若い武士がその“ちょちょら”ってことかな…。
また少しページを捲ってみる。
わ、狐拳やってる
なに、三味線が達者…
よし、買いだ。
もともと『しゃばけ』シリーズ以来の畠中恵さんファンではあるし
相も変わらず電車の中で摘み読み
主人公は間野新之介、兄の急死によってそのお役目江戸留守居役を引き継ぎ……。
帰宅して諸々の用事を手早く片付け、コーヒーも用意して
さぁ、読むぞ!楽しむぞ!

あ゛…っ
と気が付けば22時
1度お手洗いには行ったがご飯も食べずに…
でもね、楽しかった
畠中作品らしく登場人物が実に多い。
そしてほかの作品でも“ご飯を食べる”とか“西洋菓子”がキーポイントになってるけど、この作品では
羊羹
が鍵だ。
新米江戸留守居役の新之介が仲間である他藩の江戸留守居役の面々に支えられ鍛えられ、蹴っ躓いたりへたり込んだりしながら、時の権力者老中に認められるほどに逞しく成長していく。
この老中水野出羽守忠成様がちょいと…、私の好みじゃなぁ
それと先輩留守居役の岩崎
こいつがまた、端正な顔立ちの美男ながら喧嘩っ早くて腕っぷしは都合が悪いほど強い、その上三味線が達者で遊びも上手い…、とくれば、それぁ私の好みにきまっているわなぁ
まぁ一癖も二癖もあるような者たちがひょいひょいと顔を出して話を盛り上げてくれて、
頑張れ…っ、新之介…っ
って気分にもなる。そして
良かったねぇぇ、新之介ぇ…
で終わる。
続編が出ないかなぁ。その後の新之介の成長や活躍、岩崎や水野との関わりなんかを見ていきたいと思う。
後味の好い作品でした

コメント
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