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地中海四千年の物語…♪

2013-09-08 10:06:12 | Weblog
昨日は久しぶりに上野の東京都美術館に行って来ました。
『ルーヴル美術館展―地中海四千年の物語』という企画展が開催されていてます。
初日が7月20日で夏休み初日と重なったこと、猛暑などを理由に9月になったら行こうと考えてました。
土曜日だったので残念ながら思っていたより人が多かったけど、行ってよかったわ
地中海文明の黎明期のものから順に時代を追って展示がなされている。
面白かったのはスプーン。
スプーンの発祥はエジプトで、もともとは祭祀用だったらしい。
ビート板につかまって水に浮いた姿勢の女性が、ビート板の代わりにボウルを支えている、という形が多かった。
大きいものから小さいものまで様々な展示物を流れに沿って、時には流れを躱して順に見ていく。
実は、私は見たいものがあったの。
それはね、アルテミスの彫像。
正式には信奉者たちから贈られたマントを留める狩りの女神。通称「ギャビーのディアナ」
その展示場所に至ったとき面妖な状況が現出していた。
アルテミス像の周りを、同じ方に顔と目を向けたまま一定のテンポで一周してつぎの流れにのっていく大勢の人間たち。
老若男女みな思考することを忘れたような同じ表情、同じ目つき…。
私は一瞬奇異な感じに捉われた。
「このアルテミス…生きてる……
今まさに自分の周りを回っている信奉者たちに、マントを羽織るところを見せているのだ
そして自分に向けられる尊敬と憧憬と畏れに満ちた数多の人間の視線を当然のこととして受け止め、微かな微笑みを返してやっている。
信奉者たちは自分たちが贈ったマントが女神の気に入ったことを確かめては離れていく。
また一人新しい信奉者が輪に加わり、一人が輪から離れ、また一人……。
私は少し離れたところからその光景をずっと眺めていた。
次の展示物を見ようと背を向けて歩きだしたとき
「あ、彼女、今手を下したんじゃないかしら…」
私が見ていた間はちゃんとポーズを決めていたけど、離れた途端に
「やれやれ……」
とポーズを解いたかも…、とそんな妄想を呼ぶほどに彼女は生きていた。
もう一つ。
初めてみたローマ皇帝アウグストゥスの頭部
繊細だが柔弱ではなく、思慮深いが優柔不断ではなく、厳格だが寛容…。
そんなアウグストゥスの性格が表れているのではないかと思われた。
彼は美男だったのね……ふふふ……
さて、私は美術館や博物館にいってもほとんど図録などを購入することはありません。
記念グッズなどもまぁ買わない。
でもさ、今回はさ…。
               

《ルーヴル美術館展記念トランプ》
買っちゃいましたぁ。
A~Kまでの各13枚×4セット=52枚プラスジョーカー2枚が全部今回の展示物の写真なんだもぉん
               

今後は記念トランプがあったら買うことにしよう、と思ってます。
ルーヴル美術館展、まだ行ってない方には是非にもお薦めです。
あ、ちなみに9月23日(火・祝)までです。
コメント
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