アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

雀百まで…♪

2015-05-18 08:47:29 | Weblog
昨日のバレエクラス。
生徒がお休みとなると、滅多にない自習の時間。
自宅でバー・レッスンをするのと違って、大きな鏡の前で自分をチェック出来るチャンス。
軽いストレッチと体幹強化のエクササイズを一つ、それで準備
あとは普段のレッスンで使っているCDを流しっぱなしにしてバー・レッスン。
自習するときはもっともシンプルなアンシェヌマンで、グラン・プリエからグラン・バットマンまでノンストップ。
生徒に教えるときには必ず見本を見せるようにしているし、順番の説明をするにもまず動いて見せるようにしている。
だから身体は動くんだけど、いつの間にか良くない癖がついていたりしたらイヤだ。
十分なドゥミ・プリエは出来ているか、骨盤が傾いていないか、重心を置く位置は狂ってないか、アームスは、背中は、脚のポジシオンは…etc.etc.…、チェックしたいところは山ほどある。
シンプルなアンシェヌマンにするとごまかしが効かないからよく分かる。
「…ん?いまの5番に戻すところ、背中のコントロールの方が先じゃない?」
「おわ…、ちょいと内腿の支えが甘いよね」
と自分にダメだししながら、同時に修正&微調整を続ける。
最後のグラン・バットマン。
デリエールはまだ180度まで上がる。
ま、よろしいでしょ、と…。
センターでポール・ドゥ・ブラの基本の《基》とバットマン・タンジュの練習。
そのあとピルエットの調整。
こうやって自習というか、見方を変えれば自分自身と二人きりでレッスンしていると、
「はぁぁ~、突っ込みどころ満載じゃなぁ…
と思ってしまう。
昨日はちょっとやっておきたいことがあった。
CDを入れ替えて曲を流す。

…ん?
間違ってはいないが…、違うでしょ
…、そこでソレはないでしょ…
と動きながら自分に突っ込みを入れていたらカヨさんが来た。
ま、ここまでにしておこう、と音楽を停める。
「ねぇ、今の曲、なに?」
「サン・サーンスの“動物の謝肉祭”の中の“白鳥”」
「そうかぁ…、白鳥の湖じゃないよなぁと思ったんだ」
「ん。この曲は単独で“瀕死の白鳥”っていう小品になってるの」
「ふぅぅぅん…。そういう練習もするんだね」
そうだね、極々たまに、だけど。
でないと踊り方というか表現の仕方を忘れちゃうような気がするの。
ただ“動ける”というのと“踊る”というのは違うから。
雀百まで踊り忘れず、というが、白鳥ではなくても雀ではあり続けたいものだ
コメント
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