昔も現在も物欲というか物に対する執着心が薄い私にとって
あぁ、あの時手に入れておけばよかった
と思うほどのものはほぼ無い。
ただひとつだけ、それもバレエ教師をしていればこそ、手に入れておけばよかったと思うものがひとつだけある。
著者名も出版社も本の表題すら憶えていないが、バレエの基本を解説した本である。
それを見かけたのは30数年前、ひたすらレッスンに明け暮れていた頃に立ち寄った書店の芸術関係の棚で見つけた。
若かった私には1冊数千円もする本を購入出来るほどのお金がなくて(今もあるとはいえないが…)、ときどき立ち読みしに行くのが関の山だった。
それに当時はレッスンしてレッスンしてレッスンして技術を身に付け磨くことが一番だと思っていたから、いつの間にかその本のことは忘れてしまった。
思い出すようになったのは、そして
あの時買っておけばよかった
と思うようになったのは、教師になってからだ。
生徒を教えながら、より正確に伝えるにはどんな言葉を使えばいいか、どんな表現をすればいいか、いつもいつも考えている。
そんなとき、
あの本があれば的確にイメージを伝えられるのに
と思ってしまう。
その本に書かれていた概念の大本のところは頭に入っているから、必要があれば言葉にして伝えるのだがそれでは時間がかかる。
明確な図で解説されたその本のページを見た瞬間にすべてを理解した私のように、私の生徒たちもきっと胴体と腕や脚の関係を理解出来るに違いないのに。
いまだったら日々の食事を減らしてでも買っちゃうなぁ。
すでに絶版になっているであろう書籍を探すには、古書店に頼むか国会図書館に行くしかないだろうなぁ。
手に入るなら原書でもいいが、アメリカでも絶版になってたりして…
後悔先に立たずとは、まさにこのことである。
あぁ、あの時手に入れておけばよかった
と思うほどのものはほぼ無い。
ただひとつだけ、それもバレエ教師をしていればこそ、手に入れておけばよかったと思うものがひとつだけある。
著者名も出版社も本の表題すら憶えていないが、バレエの基本を解説した本である。
それを見かけたのは30数年前、ひたすらレッスンに明け暮れていた頃に立ち寄った書店の芸術関係の棚で見つけた。
若かった私には1冊数千円もする本を購入出来るほどのお金がなくて(今もあるとはいえないが…)、ときどき立ち読みしに行くのが関の山だった。
それに当時はレッスンしてレッスンしてレッスンして技術を身に付け磨くことが一番だと思っていたから、いつの間にかその本のことは忘れてしまった。
思い出すようになったのは、そして
あの時買っておけばよかった
と思うようになったのは、教師になってからだ。
生徒を教えながら、より正確に伝えるにはどんな言葉を使えばいいか、どんな表現をすればいいか、いつもいつも考えている。
そんなとき、
あの本があれば的確にイメージを伝えられるのに
と思ってしまう。
その本に書かれていた概念の大本のところは頭に入っているから、必要があれば言葉にして伝えるのだがそれでは時間がかかる。
明確な図で解説されたその本のページを見た瞬間にすべてを理解した私のように、私の生徒たちもきっと胴体と腕や脚の関係を理解出来るに違いないのに。
いまだったら日々の食事を減らしてでも買っちゃうなぁ。
すでに絶版になっているであろう書籍を探すには、古書店に頼むか国会図書館に行くしかないだろうなぁ。
手に入るなら原書でもいいが、アメリカでも絶版になってたりして…
後悔先に立たずとは、まさにこのことである。