もうひとつのブログ『バレエ・メッソッド‐アンサンブル・ド・ミューズ・スタイル』でよく読まれている記事は、という話になった。
主にバレエ用語についてや身体の向き・方向を示す言葉、ルティレとパッセ、などがたびたび上位に上がっている。
そしてほぼ毎日必ずと言っていいほど上位に上がるのがアントルシャ・カトル。
木曜のクラスでそのことを話したら
「ん~、アントルシャがひとつのハードルなのかもしれませんねぇ。そこを越えられれば次のレヴェルに上がれるような感じがするのかも」
ユキさんがそんな風に言ってた。
なるほどねぇ…。
昨日もレッスンをはじめる前にその話をしたら
「どんな動きですか?」
うん、メグちゃんにはまだ教えていないものね。
ま、やって見せるのが一番だな。
こういう跳び方ね
「…は…」
あぁ、黒タイツだから分かりにくいか…。
んじゃ左脚はタイツを巻き上げてピンクタイツを見せよう。
これなら黒い方が右脚、白い方が左脚、よく見えるでしょ。
で、こうやって跳ぶのよ
「…空中で脚を動かすってことですね」
うん、そう。
理屈で説明すればさ、右脚前5番からとして、まず跳び上がったら“一度右脚後に引きつけてから改めて右脚前に戻して着地”ってこと。
ポワン・タンジュで説明するならば、右脚前5番からポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→右脚後5番→ポワン・タンジュ・ア・ラスゴンド→右脚前5番、の順に脚を動かす。
「…う~ん、出来るようになるとは思へなひ…」
よし、説明だけはきっちりしておこう。
なぜ“カトル”なのか。
カトルとはフランス語で“4”のことです。
まず右脚の動きを考えてみると…。
前側にある脚が一度横に出て後ろに引きつけられ、もう一度横に出て前に引きつけられる、と2回動いています。
そのとき、左脚はどうしているかというと…。
後側にある脚が一度横に出て前に引きつけられ、もう一度横に出て後ろに引きつけられる、と2回動いています。
右脚の2と左脚の2を足して“4”ということです。
「…なぁるほどぉ…。片方の脚だけでやるんじゃないってことですね」
そうです、その通りです。
それが理解出来れば半分は出来たようなものだ
「…ん゛~…ってことはぁ……、跳び上がったら空中でエシャッペして5番に閉じてまたエシャッペして5番に閉じて下りる、ってことですかね…?」
そのイメージで正解です
ただし、両脚を開く間隔は5番ポジシオンのそれぞれの爪先の延長上、つまり足1足分だけどね。
なぁんて話をしていたら、メグちゃんがポン と跳び上がってアントルシャを…
理屈を納得できればやってみたくなるのが彼女の性分、いつものことで…。
なぁんとっ、出来てるじゃないかぁぁぁ
本人は気付いてないみたいだな…
黙って見ていると、ああかな、こうかな、と自問しながら跳んでいる。
ちゃんと出来てるじゃないかぁ
普通は、両手をバーに置いて練習しましょうね、とそこから始める。
可能な限り動きを分解して何度も見本を見せながら教える。
“脚は横方向に動かしましょう、縦方向に動かしちゃダメですよ”とか
“両方の脚を動かしましょう、前側の脚だけじゃだめですよ”とか
“お膝を伸ばしましょう、足首をしっかり伸ばしましょう”とか
何度も何度も注意して注意して、合格ラインに至るまでに何か月もかかることだってあるんである。
まさかレッスン前の立ち話の最中にアントルシャ・カトルをクリアする生徒がいるとはなぁ、想像もしたことなかった
メグちゃんて、未知なる可能性を多分に秘めている逸材かも…
主にバレエ用語についてや身体の向き・方向を示す言葉、ルティレとパッセ、などがたびたび上位に上がっている。
そしてほぼ毎日必ずと言っていいほど上位に上がるのがアントルシャ・カトル。
木曜のクラスでそのことを話したら
「ん~、アントルシャがひとつのハードルなのかもしれませんねぇ。そこを越えられれば次のレヴェルに上がれるような感じがするのかも」
ユキさんがそんな風に言ってた。
なるほどねぇ…。
昨日もレッスンをはじめる前にその話をしたら
「どんな動きですか?」
うん、メグちゃんにはまだ教えていないものね。
ま、やって見せるのが一番だな。
こういう跳び方ね
「…は…」
あぁ、黒タイツだから分かりにくいか…。
んじゃ左脚はタイツを巻き上げてピンクタイツを見せよう。
これなら黒い方が右脚、白い方が左脚、よく見えるでしょ。
で、こうやって跳ぶのよ
「…空中で脚を動かすってことですね」
うん、そう。
理屈で説明すればさ、右脚前5番からとして、まず跳び上がったら“一度右脚後に引きつけてから改めて右脚前に戻して着地”ってこと。
ポワン・タンジュで説明するならば、右脚前5番からポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→右脚後5番→ポワン・タンジュ・ア・ラスゴンド→右脚前5番、の順に脚を動かす。
「…う~ん、出来るようになるとは思へなひ…」
よし、説明だけはきっちりしておこう。
なぜ“カトル”なのか。
カトルとはフランス語で“4”のことです。
まず右脚の動きを考えてみると…。
前側にある脚が一度横に出て後ろに引きつけられ、もう一度横に出て前に引きつけられる、と2回動いています。
そのとき、左脚はどうしているかというと…。
後側にある脚が一度横に出て前に引きつけられ、もう一度横に出て後ろに引きつけられる、と2回動いています。
右脚の2と左脚の2を足して“4”ということです。
「…なぁるほどぉ…。片方の脚だけでやるんじゃないってことですね」
そうです、その通りです。
それが理解出来れば半分は出来たようなものだ
「…ん゛~…ってことはぁ……、跳び上がったら空中でエシャッペして5番に閉じてまたエシャッペして5番に閉じて下りる、ってことですかね…?」
そのイメージで正解です
ただし、両脚を開く間隔は5番ポジシオンのそれぞれの爪先の延長上、つまり足1足分だけどね。
なぁんて話をしていたら、メグちゃんがポン と跳び上がってアントルシャを…
理屈を納得できればやってみたくなるのが彼女の性分、いつものことで…。
なぁんとっ、出来てるじゃないかぁぁぁ
本人は気付いてないみたいだな…
黙って見ていると、ああかな、こうかな、と自問しながら跳んでいる。
ちゃんと出来てるじゃないかぁ
普通は、両手をバーに置いて練習しましょうね、とそこから始める。
可能な限り動きを分解して何度も見本を見せながら教える。
“脚は横方向に動かしましょう、縦方向に動かしちゃダメですよ”とか
“両方の脚を動かしましょう、前側の脚だけじゃだめですよ”とか
“お膝を伸ばしましょう、足首をしっかり伸ばしましょう”とか
何度も何度も注意して注意して、合格ラインに至るまでに何か月もかかることだってあるんである。
まさかレッスン前の立ち話の最中にアントルシャ・カトルをクリアする生徒がいるとはなぁ、想像もしたことなかった
メグちゃんて、未知なる可能性を多分に秘めている逸材かも…