その物語は、町の人々からの信頼が厚い腕利きの岡っ引き千吉親分が、あろうことかフグ鍋で当たって頓死したってところから始まります。
千吉親分、そりゃぁ男ぶりが佳くて女にもてて、本業の文庫屋としても商才のある人物だったみたい。
この千吉親分の一番下の手下が本作の主人公北一で、三歳のときに親とはぐれて迷子になったまま親分のところの養い子となって、十六歳のいまでは文庫の振り売りをしています。
振り売りをしながら長屋や身近で起こる事件の解決に手を貸したり奔走したりしていますが、ここで北一が頼りにしているのが亡き親分のおかみさんの松葉さん。
おかみさんは幼いころに罹った流行り病のせいで目が見えませんが、物音や気配や人の息遣いなど様々なことを手掛かりにして大抵のことはお見通し、なかなかの人物ですよ。
そして、とある出来事がきっかけで北一は自分と同じ年恰好の、でも自分よりずぅ~っと貧相で薄汚い湯屋の釜焚き喜多次と知り合います。
あれっとおもってカバーのイラストを改めて見てみました。
振り売りの天秤棒を担いでいるのが北一で、真ん中あたりの二人連れがおかみさんとおみつでしょ、で、北一の斜め上の屋根にチョコンと乗っているのが…
喜多次って、つまり、忍 だね
はっはぁ、北一のきたと喜多次のきたで≪きたきた≫ってワヶですか…、なぁるほどねぇ…、今後の二人のかかわりや成長が楽しみです。
『きたきた捕物帖』 宮部みゆき著 PHP文芸文庫
千吉親分、そりゃぁ男ぶりが佳くて女にもてて、本業の文庫屋としても商才のある人物だったみたい。
この千吉親分の一番下の手下が本作の主人公北一で、三歳のときに親とはぐれて迷子になったまま親分のところの養い子となって、十六歳のいまでは文庫の振り売りをしています。
振り売りをしながら長屋や身近で起こる事件の解決に手を貸したり奔走したりしていますが、ここで北一が頼りにしているのが亡き親分のおかみさんの松葉さん。
おかみさんは幼いころに罹った流行り病のせいで目が見えませんが、物音や気配や人の息遣いなど様々なことを手掛かりにして大抵のことはお見通し、なかなかの人物ですよ。
そして、とある出来事がきっかけで北一は自分と同じ年恰好の、でも自分よりずぅ~っと貧相で薄汚い湯屋の釜焚き喜多次と知り合います。
あれっとおもってカバーのイラストを改めて見てみました。
振り売りの天秤棒を担いでいるのが北一で、真ん中あたりの二人連れがおかみさんとおみつでしょ、で、北一の斜め上の屋根にチョコンと乗っているのが…
喜多次って、つまり、忍 だね
はっはぁ、北一のきたと喜多次のきたで≪きたきた≫ってワヶですか…、なぁるほどねぇ…、今後の二人のかかわりや成長が楽しみです。
『きたきた捕物帖』 宮部みゆき著 PHP文芸文庫