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レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

『閻魔の世直し』を読みました…♪

2024-04-21 12:05:11 | Weblog
千七長屋には善人長屋というふたつ名があって、質屋を営む差配の儀右衛門さんや表は髪結い床を営む半造さんはじめ店子はみんな裏稼業持ち。
そんな中にあって加助さんだけが裏も表もないすっ堅気の錠前職人で店子仲間に裏の顔があることなど全く知らず、ただただ善意だけで人助けに手を出しては店子仲間を巻き込んでしまう、ある意味厄介なヤツです。
ま、それは置いといて…。

     

『閻魔の世直し』<善人長屋> 西條奈火加著 新潮文庫
裏社会では名の知れた大盗人の頭が襲われたり香具師の元締めが殺されたりと不穏な事件が頻発し、それには“閻魔組”を名乗る剣術遣いたちが暗躍している様子。
長屋のみんなは裏稼業の腕を発揮して情報収集にあたり策を立て、閻魔組を何とかしなければと奔走します。
閻魔組を裏で操っているのは第1作目の9話で江戸を追われた凶賊、そして閻魔組の一人は…ここにどんでん返しが…
清濁併せ呑むのが人の世だし、それをまさしく体現してるのが千七長屋(=善人長屋)だけど、清しか飲まない清しか認めようとしない若さというもの、それこそが隙になるってことかな…


コメント
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