アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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ポワントの話…♪

2017-06-20 10:20:55 | Weblog
一昨日の日曜日、メグちゃんがポワント・デヴューしました。
レッスンが終わって、脱いだポワントのリボンをまとめながら
「はぁぁ…、ポワントで立ってちょっと歩けた……、この先にポワントで動くってことがあって…、ポワントで踊るはその先…、ぬぁぁ…遠いなぁぁ…
んふっ…、そうだね。
遠いようで案外近い、近いようで予想以上に遠い、そんな感じだろうかねぇ。
「ん~…、でも楽しみです…
うん
メグちゃんがポワント・デヴューするまでに5年かかりました…というより、5年かけました。
私のアンサンブル・ド・ミューズには、バレエを始めて○年経ったらポワントの許可を出す、という規定はありません。
ジュニアであろうと大人であろうとそれは同じです。
あえて言うなら、
ポワントで立つことが可能な筋力が備わったら
許可する、でしょうかね
ポワント(=トゥ・シューズ)という特殊な靴が“立たせてくれる”と勘違いしている方もいるかもしれませんね。
ポワントは、爪先で立つ足をほんのちょっと支えて助けてくれるだけのものです。
ポワントで立って動くためには、それを可能にするだけの足と脚、体幹の筋力が強くなければなりません。
たとえばバレエ・シューズでセンター・レッスンをするとき
ルルヴェしたとき、足指と足の甲が少なくとも90度の角度を作るくらいにカカトが床から上がっている
5番ドゥミ・ポワントで安定して静止していられる
ピケ-ルティレやピケ-アラベスクをするとき、きちんと軸脚の膝が伸びている
タン・ルヴェなどのプティ・ソテを跳ぶとき、両脚の足首から爪先までしっかり伸びている
少なくともこれだけのことをクリアしていなければポワントの許可は出しません。
そうでないと、辛うじてバーに縋り付いてつかまり立ちは出来ても、バーを離れたら自力でポワントに立ち上がることは出来ません。
筋力に支えられないまま無理を重ねた挙句に、困った癖がついてしまうこともあり得ます。
足首の所が“くの字”に凹んだまま膝を曲げて立つ
お尻を後ろに突き出すように前屈みになって膝を曲げて立つ
上体をのけぞらせるように後重心でフラフラする
そんなことになったら取り返しがつきません
自力で真っ直ぐに立ち上がることが出来なければその先へは進めないのです。
バレエを始めて何年目でポワントを履き始めたかは問題になりませんし、意味のないことです。
何年かかっても何年かけてもいいのです。
大事なのは、ポワントで立って美しく動けるかどうか、ですからね。
「ぬふふ~…、ポワントで立つことに不安がないっていいですねぇぇ…。怖くないし…、痛い所もないし…、ぬふふふ…
そうね、きちんと身体を整えてきたからですよ
「ポワントで立つって、こう上に引っぱり上げられる感じですかねぇ…、視界が上に広がるっていうか…スゥゥ~っと…
その感覚を大事にしましょうね。
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