アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

白い花と月光が織りなすもの…♪

2020-11-13 10:22:36 | Weblog
プレリュードを踊る、あるいは指導をするときにいつもイメージから外せない景色があります。
それはもうずっと以前のある夜に見た景色です。
当時、近所に人が住まなくなって放置されたままのお家がありました。
手入れをする人のない庭木や鉢植えなどは放置されたままで、季節ごとに好き勝手に花が咲いたり実が生ったりしてました。
柔らかなピンク色の大輪の蔓薔薇が咲いたり、紫式部が色づいたり、ホトトギスが咲き乱れたり、白い曼殊沙華が咲き笹ユリも咲き、ブドウが実をつけ烏瓜が実り、ヘクソカズラまで盛大に…。
庭だか原野だか判然としないほどに乱れたその場は、それはそれでまぁ賑やかと言えば賑やかで…。
盛夏のころの夜遅い時間の帰途、その荒れ庭を遠めに見たとき、さまざまな植物が入り乱れた生垣の上に真っ白いものがポゥ…ポゥ…ポゥ… といくつも浮いていました。
何だろうと恐る恐る近づいてみると、それは烏瓜の蔦から出ている…、つまり烏瓜の花
日没後から花開く習性があるものだから、見たことがなかったんですね。
真っ白い繊細な花に、おりしも中天にある満月からの光が届いて、その美しさが際立っていました
月の光が白銀の細い糸となって一つ一つの花と繋がっているような幻想的な情景でした。
その白銀のような光の糸も、なにやら透明な音を響かせているような錯覚すら覚えたくらい…。
それがプレリュードのイメージ、静謐で寂しい印象ではなく艶やかに華やかな印象の“夜”、そんなイメージが私のプレリュードです

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レ・シルフィードのプレリュード…♪

2020-11-12 09:45:17 | Weblog
アンシャンテでは“ヴァリエーション講習会”と銘打って、10月から特別レッスンも設けています。
私が担当している水曜日の大人のバレエクラスでは
レ・シルフィードよりプレリュード
が課題曲
10月の第1・2週で振り移しを完了して、以降は毎週丁寧に練習を重ねています。
レ・シルフィード、夜の森の中に姿を現したシルフィードたちと詩人、これといって明確な物語はないのですが、とても美しくて素敵なバレエです。
ダンサーや演出家それぞれに表現したい“夜”がありますね。
水曜日クラスの二人に振り付け・指導をしながら、改めて“夜”というものの深さや豊かさ、etc.etc.について考えています。
たとえば…。
夜の音。
風が梢を揺らす音、せせらぎの音、草の葉の先端から夜露が零れる音、木の実が落ちる音、枯れ葉が舞い落ちる音、小さな獣が動き回る音、隠れている生き物の息遣い、夜鳴き鶯の声、…………。
夜の香り。
池や湖やせせらぎの水の匂い、花の香り、草の匂い、土の匂い、獣の匂い、…………。
夜の光。
月や星の光、それが草や木の葉や水面に反射する光、月光を受けて咲く花の白さ、小さな鉱物の光、隠れている獣の瞳の光、…………。
なんと美しいものどもが満ちていることか
都会の喧騒や人工的な照明が届かないところにある、豊かさ、膨らみ。
これほどに豊かであるなら、そりゃぁ衣装は白がいいよな、ほかに色はいらないよな、なんてことも考えてしまいます。
ヒメさんエミさん、ふたりはどんな“夜”を見るのか、どんな“夜”を聞くの、感じるのか。
それぞれのプレリュードが完成するのが楽しみです
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スタジオ風に見える…♪

2020-11-10 09:38:09 | Weblog
今日のオンライン・レッスンは16時30分~の予定です。
レッスン時間の前にする準備といえば、まずドライシートのフロアワイパーを掛けてマットを広げる、定位置にPCを置いてカメラの角度を調整する…、ま、そんなところです。
狭小なワンルームではありますが、必要最小限のものしか置いていないのでエクササイズのスペースを確保するのはヨユウ
画面に映っている様子を見ると、かなりスタジオっぽい景色ですよ
ま、私は潔癖症ではないし神経質でもないけど、きちんと整理整頓をするのは好きな方だし、散らかっているのも好きじゃない。
だからトモコさんからオンライン・レッスンのリクエストを頂いたときに、躊躇なく実行に移せたというわけです。
自分が居住する空間を汚部屋orゴミ部屋にしてしまうという、そっちの才能は私にはないようです
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興味が湧いてはいるんだけど…♪

2020-11-08 11:18:34 | Weblog
去年の年末近くだったか、今年まだコロナ感染症の話題すら出ていなかった頃のことだったか、時期は覚えていないんだけど、朝のワイドショーに女性タレントが出演していた。
中途半端に派手な、本人的にはコスプレのつもりらしい衣装で何かを紹介していましたが…。
声も滑舌も悪い彼女、何を言っているのか伝わってこない。
プレゼンも下手だから何のことを推しているのか分からなかった
つまり彼女の話では興味が湧かなかった。
今思えば、あの時紹介していたのが、今をときめく
鬼滅の刃
で、彼女は主人公竈門炭次郎のコスプレをしているつもりだったんですね。
いつの間にやら世間では鬼滅ブーム。
コンビニに行っても、チェーンの飲食店の前を通りかかっても、もちろん書店でも鬼滅の刃のポスターを見かけない日はないし、いろんなコラボ商品も出ているみたい。
で、世の中の波に乗り遅れちゃったなぁ…って思うんだよね…
コミックスはすでに22巻まで出ているし、映画はいま大人気。
いろんな媒体でいろん人が紹介してるから、なんとなくの知識は得られたんだけど。
なんだかね、奥行きのある深い作品らしいわね。
一方を肯定して一方を否定すればすむというような簡単な話ではないみたい
単純な勧善懲悪ではなく、主人公が属する人間の側にも、敵である鬼の側にも、それぞれに痛みや哀しみ、喜びや優しさ、それぞれの苦悩が描かれている…らしい…。
老若男女を問わず、これだけ世の中に受け入れられている作品となれば、見てみたい。
この上なきニワカだということは自覚した上でだが、見てみたいなぁ…。
とはいえ、映画館に出かけるということを躊躇しているのも事実…、混んでたらヤだなぁとビビってるのも事実なんだよねぇ…
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ほぉんの少ぉぉぉしだけ、ハードかなぁ…♪

2020-11-07 09:28:53 | Weblog
金曜日は自由が丘スタジオでアンサンブル・ド・ミューズのレッスン。
このところずっとバー・レッスンを中心に、トルソーをしっかり支えるとか軸を真っ直ぐに支えるとか、そのためにはお腹を意識することが大事とか毎回アドヴァイスしながらやってますが…。
このところヨウさんのお腹周りのコントロールがほんとに良くなってきて
あれがよくなった、ここがよくなった、それもよくなった、と褒めたいところはいくつもあってね
例えばお腹を真っ直ぐに支えていられるようになった。
以前は、骨盤が前傾しないようにねとかお尻を突き出さないようにねとか事あるごとに声を掛けて、そのたびに
「あ…っ あ…っ…」
と慌てて修正してたけど、いまは、見ててあげるだけでいい
ヨウさんが自分で分かって気を付けてるから、脚を動かす方向の変わり目とかポジシオンが変化する直前とかタイミングを見計らって声を掛けるだけでいい。
それにトルソーそのものも、以前は胸部から下腹部まで未分割でどぉ~んと樽のように一つだったのに、最近では胸部・ウエスト周辺・下腹部とちゃんと3分割してコントロール出来るようになってきた
彼女がもともともってる柔軟性やルルヴェの高さなんて利点があるから、今後は1+1=2じゃなくて1+1= とレヴェル・アップしていく
ということで…。
ひとつ頑張ってみようかね
右脚前5番⇒左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐プリエ→右脚ルルヴェ→プリエ→右脚ルルヴェ→プリエ→…………
始めの4回は、プリエ→ルルヴェを2カウントずつで、後半の8回はプリエもルルヴェも1カウントずつ
いいね、いくよ

お…おりょぉ…
「…っけへぇぇぇ…
あぁ、そりゃぁね…。
「ヨウさんはさ、バーに頼ろうとしてしっかりバーを掴んでるけど、そのせいで肩が上がってるし、胸にも必要以上の力が入って固まってるのよ。だから呼吸が出来なくなってるの。バーに頼るのは構わないけど力は抜かないと。きちんと力を入れて支えるのはお腹だけ、ほかは脱力、脱力」
はい、左側をどうぞ

お…、ちょっと良い方に変化したねぇ
「なんかわかりました、力を抜くってことが…、さっきは力が入ってたって、その違いが何となくわかりました
よぉし、いい感じ
最近はピケもキレイになってきたから、これからが楽しみ楽しみ
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水曜日のアンシャンテで…トンベの基本の≪基≫…♪

2020-11-06 11:59:38 | Weblog
バー・レッスン
フェッテの基本の≪基≫に続いて、トンベの基本の≪基≫を練習しましょう。
左手バーで右脚前5番→プレパラシオンで右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→右脚フォンデュ・ドゥヴァン→ア・ラ・スゴンド→デリエールはフォンデュ‐ルルヴェ→右脚にトンベ・アン・ナリエール→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→右脚ルルヴェ→踏み替えて左脚プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→右脚フォンデュ・デリエール→ア・ラ・スゴンド→ドゥヴァンはフォンデュ‐ルルヴェ→右脚にトンベ・アン・ナヴァン→左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→右脚ルルヴェ→踏み替えて左脚プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒…………
2セットね。
ではどうぞ

おぉっとっとぉぉぉ…
ふたりともトンベの移動が小さい…、大きな放物線を描くように
「…ぁあっとぉ… えぇぇぇ…
フォンデュ・ドゥヴァン‐ルルヴェしたら、そのドゥヴァンに上げた脚を軸の方に引き戻して重心移動するのは
「上げた脚を下ろさずに、後ろから腰を押し出されるように重心移動する。デリエールの場合も上げた脚を引き戻すんじゃなくて、上げた脚を後ろから引っ張られて重心移動しちゃう、そんなイメージよ
「後ろへはちょっとコワイかも…
うん、そうだね…、でも練習していくうちに感覚がつかめるようになるわよ
でね、フォンデュする脚を高く上げる必要はないから、上げた高さを守ることと更に遠くに指し伸ばしていくイメージ、それを大事にしてね。」
では左側をどうぞ

うん、いいですよ、それなら“トンベ”の動きがわかる
あ、トンベというのはね、落ちるという意味です。
動きのイメージとしては斜めに直線的に投げ下ろす感じではなくて、さっきも言ったように大きな放物線を描くように、ってことね
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水曜日のアンシャンテで…フェッテの基本の≪基≫…♪

2020-11-05 09:21:55 | Weblog
バー・レッスンでロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール、アンシェヌマンはいたってシンプルに。
左手バーで1番ポジシオン→右脚ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール×4回→右脚デガージェ・ドゥヴァン→バーの方にフェッテ→ドゥ・ファスにフェッテで戻る→ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥオール×4回→右脚デガージェ・ドゥヴァン→バーの方にフェッテ→ドゥ・ファスにフェッテで戻る→1番→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→×4回→デガージェ・デリエール→センターの方にフェッテ→ドゥ・ファスにフェッテで戻る→ポワン・タンジュ・デリエール→ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・ドゥダーン→×4回→デガージェ・デリエール→センターの方にフェッテ→ドゥ・ファスにフェッテで戻る→1番
…と、フェッテの基本の≪基≫を練習。
アン・ドゥオールのときの最初のデガージェ・ドゥヴァン、アン・ドゥダーンのときの最初のデガージェ・デリエールは高く上げる必要はありません
まず、軸脚やトルソーのコントロールに気を付けましょう。
デガージェ・ドゥヴァンの脚を動かさずに、まずは軸脚のターン・アウトを進めてバーの方に向きを変えれば、脚のポジシオンは自然にア・ラ・スゴンドになります
デガージェ・ア・ラ・スゴンドの脚をドゥヴァンに戻す動きで、ドゥ・ファスに戻る方向転換をリードします
デガージェ・デリエールの脚をア・ラ・スゴンドにすることで、トルソーがバーを背にする方向に向きが変わります
ア・ラ・スゴンドの脚を動かさずに、軸脚のターン・アウトを進めてドゥ・ファスに戻れば、脚は自然にデリエールに戻ります。
もっとも大事なことは
のときの軸脚の動きはアン・ドゥダーン、 のときはアン・ドゥオールです。アン・ドゥダーンのときは先に軸脚のカカトを引いてしまうと股関節のターン・アウトが失われますから、トルソーや動作脚の動きが先行すると考えましょう。そしてアン・ドゥオールのときにはまず軸脚のターン・アウトを進めることからと考えましょう。
ではどうぞ

おりょぉぉん…
ふたりともぉ…、フェッテするときにデガージェに上げた脚を下げてはいけません、高さはキープしたままですよ。
「ぅふぇぇぇ… …ぁらぁぁぁ… …」
この基本の≪基≫の動き方、脚やトルソーのコントロールの仕方が、センターでやるいろいろなフェッテの元ですから、きちんとマスターしましょうね

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素敵です…♪

2020-11-04 15:49:27 | Weblog
このところ仕事の都合でなかなかレッスンに来られないアイさんからLINEが…。
そこには好きな薔薇1本と交換してもらえるというLINE gift が届いていました

               

今日のレッスンの帰りに乗り換え駅の駅ビルにあるお花屋さんで頂いてきました。
オールラヴァーズという名前の薔薇だそうで、好い香りがします
アイさん、今年も素敵なバースデープレゼントをありがとう存じます
一緒にレッスンする日を楽しみにスタジオで待ってますよ


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名優逝く…♪

2020-11-02 11:10:51 | Weblog
俳優のショーン・コネリー氏が亡くなりましたね。
昔からそれほど映画を見る方ではない私でも、コネリー氏が初代007であることは知ってますし、というより、氏が007役をおりた後のシリーズは1作も見ていない。
そのくらいコネリー氏は007そのものだったと思うんです。
イアン・フレミングの原作もかつて読みましたけど、作中のジェームズ・ボンドはいつもショーン・コネリーの顔をしてました
理知的で華やかでエレガント、そしてセクシーな俳優さんでしたね。
“好い漢はタキシードが様になる“という私の勝手な思い込みの根源は、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドですもん
そして老境にさしかかってからの、インディ・ジョーンズのお父様役
穏やかさの中に精悍さと可笑しみを秘めた佇まい。
圧倒的なそして分かりやすい主役を張らなくなっても、目をそらせない存在感。
本当に本当に素敵な俳優でした。
ショーン・コネリー演じる007のVTR、数十年振りに観てみたいな…
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俳句、思い出せたのではなく…♪

2020-11-01 11:15:26 | Weblog
夢のなかでいい感じに仕上がったと思ってた俳句も目が覚めてしまえば残念な結果に。
なんで覚えてないんだろう、なんで書き留めておかなかったんだろう、その前になんで目を覚まさなかったんだろう、なんて惜しんでも後の祭りに変わりはない
ただ夢のなかで観ていた光景はちゃんと覚えていて、どんな句にしあげたかったのかもちゃんと覚えているんです。
中七に足りない二文字無理に足したら全く面白みのない陳腐な句になったことは昨日もお話した通り。
あ~、あの光景をどんな言葉にしたんだっけなぁ…。
あの光景を適切に表せるほかの言葉はないかなぁ…。
あの光景を一言で表現する言葉なぁはないかなぁ…。
聞こえた音の音程はどうだったかなぁ…。
音には元があるんだよなぁ…。
そもそも音の元って…、ほかの言い方はないかなぁ…。
駅のホームで電車待ちしながらう~ん…。
書店や文房具店でレジに並びながらう~ん…。
スーパーで野菜を選びながらう~ん…。
夕飯の支度をしながらう~ん…。
いただきますと箸に手を伸ばした時…
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇
とカタチになりました
下五は〇〇〇じゃなくて〇〇◇◇◇でもいいかもしれない…、なんてまだ迷ったりもしてます。
俳句、ほんと難しい…
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