■ NHKの今朝の報道 ■
NHKの朝のニュースを見ていたら、
関門海峡の自衛艦衝突の続報をやっていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013675521000.html
自衛艦が外洋航行速度の15ノット以上の速度で関門海峡を航行していた疑いだ出ています。
9日に海上保安庁が韓国船のソン船長を書類送検する方針を固め、
自衛隊と海上保安庁の過失は認められないと判断をした直後の報道です。
このニュースを見た人達は、
「やっぱ自衛隊が悪いんじゃん」って思いますよね。
自衛艦が本当に15ノット以上で航行していたかは、続報が待たれます。
しかし、既定の9ノット程度で航行したとしても、
突っ込んで来るコンテナ船は避けられなかったという判断から、
海上保安庁は、自衛艦の起訴を見送ったと思われます。
そこを蒸し返すNHKとは、いったいどんな放送局なのでしょう・・・?
■ どうやって避けるのか? ■
<10月28日 読売新聞より引用>
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T01369.htm?from=nwla

護衛艦衝突、海保誘導が原因か
関門海峡で海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦「くらま」(5200トン)と韓国のコンテナ船「カリナ・スター」(7401トン)が衝突した事故で、海上保安庁と第7管区海上保安本部(北九州)は28日、管制業務を担う関門海峡海上交通センターとコンテナ船の無線交信の状況や、衝突までの航跡などを明らかにした。
同センターは、くらまとの距離が約2キロの地点でコンテナ船に前方の貨物船を追い越すよう誘導していたが、くらまには衝突直前まで注意を促す交信をしていなかった。
7管は同センターの誘導が事故につながった可能性もあるとみて、センター側にも事情を聞く方針。
7管などによると、同センターと貨物船、コンテナ船とのやり取りは衝突の4分前に始まった。同センターは貨物船にコンテナ船が後ろから接近しているため、右側に寄るよう伝え、貨物船は「右側へ寄って左側を追い越させる」と応答した。続いて同センターは、コンテナ船に対し、「貨物船の左舷側を追い抜いてほしい。前方から船(くらま)が来ているので、気をつけてほしい」と告げた。この交信は衝突の約2分前。コンテナ船とくらまとの距離は約2キロで、両船は、12~14ノット(時速22~26キロ)の速度で進んでいた。
コンテナ船は誘導に従い、貨物船の左側を追い抜こうとしてくらまと衝突。同センターは衝突数十秒前に両船に注意を呼びかけたが、間に合わなかったという。7管の野俣光孝次長は記者会見で「情報提供が事故原因になった可能性は否定しない」とする一方、情報提供には法的強制力はないとし、「いつかじを切るか、追い越すかなど最終判断は船長が行う」と述べた。
神戸商船大の原潔名誉教授(海上交通工学)は「現場は関門海峡の中でも特に潮流が激しく、針路を変えると流される恐れがあるため、追い越す場所としては適切ではない。また、護衛艦にも前方からコンテナ船が接近していることを迅速に伝えるべきだった」と指摘している。
(2009年10月28日23時36分 読売新聞)
<引用終わり>
普通にこの状況を説明すれば、次の様になるかと思います。
事故当初、韓国のコンテナ船は先行する貨物船を「左から抜こうとしていた」と報道されました。
ところが、コンテナ船は貨物船を右側から抜いています。
右カーブするコーナーをインから攻めた訳です。
先行する貨物線は右カーブを切る為に、当然右側に寄ってきます。
この時点で、コンテ船がさらに右に舵を切れば、座礁以外の選択はありません。
そこで、コンテナ船は面舵を一杯に切って、左に急旋回して
貨物船の前面すり抜け座礁を免れようとします。
しかし、舵が効きすぎていて、航路を外れ、
対向する航路を塞ぐ形となります。
そこに自衛艦が減速し切れずに突っ込んだのです。
この状況で、自衛艦には衝突を避ける方法はありません。
■ 読売新聞の記事も歯切れが悪い ■
読売新聞の記事は、事故を管制(マーチス)に着せようとしています。
「マーチスが左から抜けと言ったから、左に舵を切って衝突した」と言う内容です。
しかし、貨物船は、明らかに右から抜いた後に転舵しています。
先行貨物船は、右カーブの進路を塞がれる事を恐れ、
マーチスに「右側へ寄って左側を追い越させる」と告げています。
マーチスはコンテナ船に「貨物船の左舷側を追い抜いてほしい。前方から船(くらま)
が来ているので、気をつけてほしい」と告ています。
マーチスの指示には法的な拘束力はありません。
コンテナ船は、左からの追い越しが不可能であれば、
追い越しを見合わせる事も出来ました。
明らかに先行する貨物船が右側に転進する事を知りながら、
コンテナ船はそれでも右側から貨物船を抜いています。
事故当時の位置関係から、左からの追い抜きは減速を余儀なくされるので、
コンテナ船は強引に右側からの追い越しを決行したのでしょう。
そして左からは貨物船、右からは浅瀬という状態になり、
座礁を回避する為に速度を上げながら左に舵を切って貨物船の前を横切った・・・。
さて、マーチスの指示に問題はあったでしょうか?
ありません。
コンテナ船が一旦減速して、指示通り左から貨物船を追い抜いていれば、
何の問題も無かったのです。
それなのに、何故マーチスの管制官が攻められるのでしょう?
さらには、被害者である自衛艦が責められる理由はいったい何処にあるのでしょう?
■ 正しい報道が新たな日韓関係を築く ■
自衛艦追突事故に関しては、ネットはまともな見方が大勢です。
捻じ曲がっているのはマスコミだけです。
ただ、NHKの報道を信じる多くの国民は、
「自衛艦が速度オーバーで韓国船にぶつかった」という印象を強くするでしょう。
私も日本人と韓国人が反目し合う事は望みません。
子供の同級生の韓国人の家族とは10年来、とても親しく付き合っています。
韓国人の口から聞く韓国人批判はかなり辛辣です。
(日本人も似たりよったりですが・・・)
実は、日本人も韓国人も非常に似たメンタリティーを持っているのかもしれません。
「自国が好きは無い」という意識。
ただ、自虐意識が日本人は内向きに働き、
韓国人は外向きに働く傾向があるうようです。
日韓関係においては、事ある毎に日本人は先ず「誤る」事が身についています。
韓国人は先ず「怒る」事が習慣になっています。
日本において韓国の悪口を公に口にする事がタブーなのと同様に、
韓国において日本を公に褒める事はタブーです。
実際に個々の付き合いでは韓国人にも公正に日韓関係を分析できる人も多いです。
ただ、これも歴史認識になると大きな隔たりがある事も確かです。
侵略国と被侵略国の確執は、世代を越えて受け継がれています。
ただ、今後の東アジア情勢を考えた場合、
韓国と台湾は尤も信頼出来る日本のパートナーであり、
共同して中国の覇権に対抗する核となる国です。
いつまでも、腫れ物に触るような関係では、
アメリカや中国に簡単に分断され、
日本も韓国も東アジアの小国に成り下がります。
そろそろ、偏向した報道では無く、
未来を見据えた日韓関係を模索する報道が始まっても良いのではないでしょうか。
尤も、韓国人にして「何で日本のニュースは殺人と交通事故ばかりで政治は無いの」
と言われる様では、まだまだ先の話なのでしょう。
NHKの朝のニュースを見ていたら、
関門海峡の自衛艦衝突の続報をやっていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013675521000.html
自衛艦が外洋航行速度の15ノット以上の速度で関門海峡を航行していた疑いだ出ています。
9日に海上保安庁が韓国船のソン船長を書類送検する方針を固め、
自衛隊と海上保安庁の過失は認められないと判断をした直後の報道です。
このニュースを見た人達は、
「やっぱ自衛隊が悪いんじゃん」って思いますよね。
自衛艦が本当に15ノット以上で航行していたかは、続報が待たれます。
しかし、既定の9ノット程度で航行したとしても、
突っ込んで来るコンテナ船は避けられなかったという判断から、
海上保安庁は、自衛艦の起訴を見送ったと思われます。
そこを蒸し返すNHKとは、いったいどんな放送局なのでしょう・・・?
■ どうやって避けるのか? ■
<10月28日 読売新聞より引用>
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T01369.htm?from=nwla

護衛艦衝突、海保誘導が原因か
関門海峡で海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦「くらま」(5200トン)と韓国のコンテナ船「カリナ・スター」(7401トン)が衝突した事故で、海上保安庁と第7管区海上保安本部(北九州)は28日、管制業務を担う関門海峡海上交通センターとコンテナ船の無線交信の状況や、衝突までの航跡などを明らかにした。
同センターは、くらまとの距離が約2キロの地点でコンテナ船に前方の貨物船を追い越すよう誘導していたが、くらまには衝突直前まで注意を促す交信をしていなかった。
7管は同センターの誘導が事故につながった可能性もあるとみて、センター側にも事情を聞く方針。
7管などによると、同センターと貨物船、コンテナ船とのやり取りは衝突の4分前に始まった。同センターは貨物船にコンテナ船が後ろから接近しているため、右側に寄るよう伝え、貨物船は「右側へ寄って左側を追い越させる」と応答した。続いて同センターは、コンテナ船に対し、「貨物船の左舷側を追い抜いてほしい。前方から船(くらま)が来ているので、気をつけてほしい」と告げた。この交信は衝突の約2分前。コンテナ船とくらまとの距離は約2キロで、両船は、12~14ノット(時速22~26キロ)の速度で進んでいた。
コンテナ船は誘導に従い、貨物船の左側を追い抜こうとしてくらまと衝突。同センターは衝突数十秒前に両船に注意を呼びかけたが、間に合わなかったという。7管の野俣光孝次長は記者会見で「情報提供が事故原因になった可能性は否定しない」とする一方、情報提供には法的強制力はないとし、「いつかじを切るか、追い越すかなど最終判断は船長が行う」と述べた。
神戸商船大の原潔名誉教授(海上交通工学)は「現場は関門海峡の中でも特に潮流が激しく、針路を変えると流される恐れがあるため、追い越す場所としては適切ではない。また、護衛艦にも前方からコンテナ船が接近していることを迅速に伝えるべきだった」と指摘している。
(2009年10月28日23時36分 読売新聞)
<引用終わり>
普通にこの状況を説明すれば、次の様になるかと思います。
事故当初、韓国のコンテナ船は先行する貨物船を「左から抜こうとしていた」と報道されました。
ところが、コンテナ船は貨物船を右側から抜いています。
右カーブするコーナーをインから攻めた訳です。
先行する貨物線は右カーブを切る為に、当然右側に寄ってきます。
この時点で、コンテ船がさらに右に舵を切れば、座礁以外の選択はありません。
そこで、コンテナ船は面舵を一杯に切って、左に急旋回して
貨物船の前面すり抜け座礁を免れようとします。
しかし、舵が効きすぎていて、航路を外れ、
対向する航路を塞ぐ形となります。
そこに自衛艦が減速し切れずに突っ込んだのです。
この状況で、自衛艦には衝突を避ける方法はありません。
■ 読売新聞の記事も歯切れが悪い ■
読売新聞の記事は、事故を管制(マーチス)に着せようとしています。
「マーチスが左から抜けと言ったから、左に舵を切って衝突した」と言う内容です。
しかし、貨物船は、明らかに右から抜いた後に転舵しています。
先行貨物船は、右カーブの進路を塞がれる事を恐れ、
マーチスに「右側へ寄って左側を追い越させる」と告げています。
マーチスはコンテナ船に「貨物船の左舷側を追い抜いてほしい。前方から船(くらま)
が来ているので、気をつけてほしい」と告ています。
マーチスの指示には法的な拘束力はありません。
コンテナ船は、左からの追い越しが不可能であれば、
追い越しを見合わせる事も出来ました。
明らかに先行する貨物船が右側に転進する事を知りながら、
コンテナ船はそれでも右側から貨物船を抜いています。
事故当時の位置関係から、左からの追い抜きは減速を余儀なくされるので、
コンテナ船は強引に右側からの追い越しを決行したのでしょう。
そして左からは貨物船、右からは浅瀬という状態になり、
座礁を回避する為に速度を上げながら左に舵を切って貨物船の前を横切った・・・。
さて、マーチスの指示に問題はあったでしょうか?
ありません。
コンテナ船が一旦減速して、指示通り左から貨物船を追い抜いていれば、
何の問題も無かったのです。
それなのに、何故マーチスの管制官が攻められるのでしょう?
さらには、被害者である自衛艦が責められる理由はいったい何処にあるのでしょう?
■ 正しい報道が新たな日韓関係を築く ■
自衛艦追突事故に関しては、ネットはまともな見方が大勢です。
捻じ曲がっているのはマスコミだけです。
ただ、NHKの報道を信じる多くの国民は、
「自衛艦が速度オーバーで韓国船にぶつかった」という印象を強くするでしょう。
私も日本人と韓国人が反目し合う事は望みません。
子供の同級生の韓国人の家族とは10年来、とても親しく付き合っています。
韓国人の口から聞く韓国人批判はかなり辛辣です。
(日本人も似たりよったりですが・・・)
実は、日本人も韓国人も非常に似たメンタリティーを持っているのかもしれません。
「自国が好きは無い」という意識。
ただ、自虐意識が日本人は内向きに働き、
韓国人は外向きに働く傾向があるうようです。
日韓関係においては、事ある毎に日本人は先ず「誤る」事が身についています。
韓国人は先ず「怒る」事が習慣になっています。
日本において韓国の悪口を公に口にする事がタブーなのと同様に、
韓国において日本を公に褒める事はタブーです。
実際に個々の付き合いでは韓国人にも公正に日韓関係を分析できる人も多いです。
ただ、これも歴史認識になると大きな隔たりがある事も確かです。
侵略国と被侵略国の確執は、世代を越えて受け継がれています。
ただ、今後の東アジア情勢を考えた場合、
韓国と台湾は尤も信頼出来る日本のパートナーであり、
共同して中国の覇権に対抗する核となる国です。
いつまでも、腫れ物に触るような関係では、
アメリカや中国に簡単に分断され、
日本も韓国も東アジアの小国に成り下がります。
そろそろ、偏向した報道では無く、
未来を見据えた日韓関係を模索する報道が始まっても良いのではないでしょうか。
尤も、韓国人にして「何で日本のニュースは殺人と交通事故ばかりで政治は無いの」
と言われる様では、まだまだ先の話なのでしょう。