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輸入ワクチンの副作用

2009-11-24 12:36:00 | 危険なワクチン
■ グラクソ社の新型インフルワクチンで高率の副作用 ■

本日の新聞の1面記事で、上記の見出しを目にした方も多いでしょう。
カナダで接種されたグラクソ社の新型インフルエンザワクチン接種で、
通常10万人に一人程度とされる「アナフィラキシー・ショック」の副作用が、
2万人に一人の確率で発生したそうです。「やっぱり輸入ワクチンは危ないんだ・・」と思われるでしょう。

■ 「アナフィラキシー・ショック」 とは ■

アナフィラキシー反応は急激な全身性のアレルギー反応の一種で、
ハチに刺されて死亡するようなケースや、
蕎麦を食べて死亡するケースで発生します。

問題のワクチンは、グラクソの「Arepanrix」。
鶏卵培養、アジュバントAS03、防腐剤添加のワクチンです。
名前が違うだけで、日本に輸入される「Pandemrix」と製法は同じです。
「Pandemrix」は欧州で死亡を含めた多くの副作用が報告されており、
各国で医療従事者を含む接種忌避者が続出しています。

ちなみに国産ワクチンも鶏卵培養です。

「アナフィキラシー・ショック」はワクチンの成分によるアレルギー反応です。
例えば、鶏卵にアレルギー反応を起す人は注意が必要です。
他にも添加剤のアレルギーを有する人がいたのかも知れません。

実は、国産ワクチンでも臨床試験で194人接種した際、
1名の「アナフィキラシー・ショック」が発生しました。
「アナフィキラシー・ショック」はワクチンが色々な物質で出来ている以上
ある程度の確率で発生する副反応で、珍しい事ではありあません。


■ 国産ワクチンも季節性ワクチンの10倍の重篤症状 ■

先日も書きましたが、国産ワクチンも450万人に接種して、
季節性インフルエンザワクチンの10倍もの重篤症状が発生しています。
統計の取り方の違いとの説もありませすが、
単純に考えれば、グラクソ社に負けず劣らずの性能なのかもしれません。

厚生労働省の検討会は、「季節性インフルエンザのワクチンと同じ製法なので、
安全性に問題は無い」としています。

しかし、今回カナダでは、季節性インフルエンザの5倍の「アナフィキラシー・ショック」の発生で、
そのロットのワクチン、17万本の使用を中止しています。


■ 厚生官僚は意外と「やり手」かもしれない ■

厚生労働省の官僚達は、意外と「やり手」なのかもしれません。
ワクチンが足りないという国民の声に押されて、
安全性が確認されていない輸入ワクチンの導入に踏み切りましたが、
アジュバントの問題も含め、彼ら自身、安全性には確信が持てないのかもしれません。

そこで、輸入ワクチンを接種する直前になって、
グラクソ社のワクチンの副作用のニュースをマスコミに流し、
「輸入ワクチンはやっぱり危険」という世論を作るのかもしれません。

WHOや国民や政治的な圧力があって、輸入ワクチンを準備したが、
結局は国民が不安がって、接種をためらった・・・。
これが一番良いシナリオです。

インフルエンザに罹っても悪いのはワクチンを拒否した国民。
でも、輸入ワクチンによる薬害は未然に防げるるからラッキー!

厚生省はグラクソのみならずノバルティス社のワクチンも
欧州の副作用の状況を調査するようです。

■ タイミングが大事 ■

タイミング的にも絶妙です。
年末、年始に掛けて、新型インフルエンザのピークは過ぎているはずです。



実際11月8日の時点で、感染は頭打ちになっている様です。
もしこれがピークならば、今年前半の季節性インフルと同程度の流行に留まります。
実際にオーストラリアなど冬を過ぎた地域では、
季節性インフルよりも感染者が少なかった国もあるようです。
死者数に至っては、圧倒的に新型インフルエンザは少数です。

子供を持つ親達の多くは、ほとんどの子供がインフルエンザを経験して、
新型インフルエンザが普通のインフルである事に気付いています。
さらに、自分達には感染しない事も気付いています。

その様な状況で、輸入ワクチンの問題点をクローズアップすれば、
国民はあえて危険を冒して、輸入ワクチンを打たなくなるでしょう。

日本人はTVに洗脳されていますから、
古館氏あたりが、難しい顔をして政府の責任を問えば、
世論は簡単に誘導できます。

■ 本当に怖いのは時間が経った後の後遺症 ■

「アナフィキラシー・ショック」の様な急性反応は薬との因果関係が明確です。
しかし、スクワレンによる後遺症は、摂取後時間が経過してから発症し、
ワクチンとの因果関係を立証し難いはずです。

輸入ワクチンで本当に怖いのはスクワレによる免疫疾患ですが、
厚生労働省は「アナフィキラシー・ショック」というより明確な副反応で、
国民に注意を喚起しているのでしょう。

さて、皆さんはそれでもワクチンを打ちたいですか?