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トマトの肥料の状態・・:過多なのか、不足なのか?

2014-06-26 06:03:00 | エコロジー
 



娘が学校から沢山のトマトを持って帰って来ました。
農業の課題研究の為に配合比を変化させた用土でトマトの生育と糖度の違いを実験していますが、ピートモス、パーライト、バーミキュライトの量を極端に変えた用土を9種類用意し、さらに比較としてただの畑の土のサンプルを2鉢ずつ比較します。計20株の桃太郎トマトを栽培しているので、1回の収穫で20個のトマトが取れます。

高校生の研究なので、配合比は極端に変化させていますが、トマトはどれもスクスクと育ち、配合比の違いはトマトの実にあまり影響を与えない様で、糖度も大きさもあまり変化が無かったそうです。

他の子供達は様々なテーマを選んで研究を進めていますが、「トマトは牛乳で美味しくなるか」とか、「トマトの周囲にバジルを植えると美味しくなるのか」といった実験から、「キュウリを横に伸ばすとどうなるか」などという単純だけど実は興味深い実験まで行っています。

「野菜に音楽を聞かせて成長の差を調べる」というテーマを選択しようとした生徒も居たそうですが、これは先生が「野菜が音楽を聞き分ける訳ない」と却下したそうです。しかし、実際には音が植物の生育に影響を与える原理が科学的に明らかにされています。。

1992年にフランスのジョエル・ステルンナイメールは音の持つ固有の振動が植物のタンパク質合成に影響を与える事を解明し、植物の種類別に効果のある音で特許を取っています。「スケール共鳴によりタンパク質の生合成を後成的に制御する方法」という特許です。

「人が話しかけると花が綺麗に咲く」なとという話は、園芸愛好家のファンタジーでは無く、科学的根拠がある事なのです。googleで検索したらこんな実験の結果が出て来ました。

http://school.gifu-net.ed.jp/ena-hs/ssh/H23ssh/sc2/21149.pdf

「カイワレ大根にモーツアルトを聴かせると成長が良くなるが、ヘビメタを聴かせると成長が抑制される」という結果が出た様です。(ちょっと条件が揃っていない気もしますが)。多くの人がモーツアルトを聴いて心地よいと感じるのは、実は細胞の中のタンパク質が喜んでいるからなのかも知れません。(私はノイズミュージックのストレスの方が好きですが)

ところで、我が家のトマトもようやく色づきました。娘の苗を分けてもらったのですが、学校のハウスの中で栽培する方がベランダよりも生育が速い様です。

一方、我が家のトマトは、縮れてしまいました。昨年も同様の症状になったので、原因をネットで調べた所、窒素肥料が多すぎると葉がカールしてしまうと分かりました。我が家のベランダ園芸の灌水には熱帯魚の水槽の水を与えています。この水には魚の糞や残り餌が分解された硝酸塩が含まれています。硝酸塩は窒素肥料なので、この水が原因で窒素過多の状態になったいるのでは無いかと思われます。


健康なミニトマトの葉


葉がカールしてしまった桃太郎

昨年の反省から、元肥を減らし気味で今年は栽培を始めました。灌水も水道水にしました。それでも葉がカールしてしまうのは・・どうも窒素過多では無い気もします。大きな実に栄養を吸い取られる桃太郎の茎は細く、茎も間延びしています。(日照不足の影響もあるかと)

窒素分が多すぎる場合は大量に灌水して窒素分を洗い流す方法が有効ですが、追肥不足の場合は水で肥料分が洗い流されてしまうので逆効果になります。そこで、少し大目にリン酸肥を土の上に追肥して、バケツ2杯の水を一気に灌水してみました。

窒素分を洗い流すと同時に、リン酸肥料を水に溶かしすという荒業です。これで窒素過多でも肥料不足でも、どちらでも対応出来るのではないかと思ったからです。ドバーっと灌水する事で、土の表面に蒔いた肥料が適当に土に混じり合う効果も狙えます。

結果は・・・



頂部の葉のカールが取れてきました。一応、成功した様ですが・・・



今度は花房の先に葉が出て来ました。これ、肥料過多で起きる現象です。今度は肥料が効きすぎたのかも知れません。・・・・ウーン、大玉トマトは難しい。