トランプ大統領就任を前にして、全米で反トランプのデモが拡大している。特に民主党支持者が多く、又メキシコ系の移民の多いカリフォルニア州では、議会に合衆国から分離独立する法案が提出され、昨日、議会は賛成多数でアメリカ合衆国から離脱する事を採決した。
カリフォルニア州では近年、草の根の独立運動が活発化していたが、トランプ氏の大統領就任を前にしてこの運動が一気に拡大した。
今後は住民投票で独立を州民に問い、過半数の支持が得られれば連邦政府にカリフォルニア州の独立を通達する。州民の多くはこれに賛成すると見られ、アメリカ建国以来初めて、州の独立が実現する見込みとなっている。
この他にも昨年5月の住民投票で2票差で独立が否決されたテキサス州など、元々独立運動の活発だったハワイ州やニューハンプシャー州でも議会に独立法案が提出されている。
なーーんて記事が新聞に載るかもしれない。実際にカリフォルニアではSNSなどで独立を訴える書き込みが急増しています。
実際にアメリカでは50州のうち46州が「合衆国憲法第10条を尊重する」という宣言を行っています。これは連邦法よりも州法が優先するとの宣言で、「多くの州が連邦制を離脱し、現在の合衆国を法的に一度解体して仕切り直す必要がある。そして、州の主権を真に尊重した新しい連邦制を作ればいいのではないか」と考える州の議員も少なくない。
テキサスなどは昔から連邦からの独立運動が盛んで、今年5月にはイギリスのブレクジットに触発されて連邦からの独立を問う住民投票が実施され、わずか2票差で否決されています。
そもそもアメリカ合衆国は、東部の13州が連邦として独立を宣言して以来、他の諸州を吸収する形で拡大して来ましたが、合衆国への統合を良しとしない人達が昔から大勢いました。その流れはリバタリアンとして共和党支持者の一部に受け継がれています。
共通通貨のドルも、一部の銀行家達が勝手作ったもので、クリスマス休暇で議員達が地元に帰省した時期に、賛成派だけで議会を開催して可決した連銀法に基づく通貨で、合衆国憲法では州が発行する金貨や銀貨も通貨として認めています。
今回の米大統領選挙は、移民国家であるアメリカの「統一」がいかに危ういバランスの上に成り立っているのかを浮き彫りにしました。カリフォルニアの独立運動が今後広がりを見せるのかどうかは、トランプ次期大統領が、どれだけ現実路線を受け入れるかに掛かっていますが・・・トランプは「そんなに嫌なら独立でも何でもしたらいい」と言いそうで・・・本当にアメリカ合衆国の解体が始まるのでは無いか・・・・と、内心ワクワクしてしまう・・・。
カリフォルニアの経済規模は確か世界で8番目の国家に等しく、十分に独立国家として成り立ちます。こんな州が何州か集まれば、国際的に十分な発言力を持つ。