人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

リスクオフ・・・誰かさんの「稼ぎ時」

2014-10-14 10:55:00 | 時事/金融危機
 

■ 市場は何を慌てているのか ■

アメリカも日本も株式市場、為替市場が混乱しています。昨年5月のバーナンキショックの時と同様に、株や新興国通貨などが売られ、米国債に資金が誘導されています。

「アメリカの利上げが来年中頃までに実施される事を見込んだリスクオフ」と説明されますが、利上げはまだまだ半年も先の話で、利上げが実施されるにしても上げ幅は0.25%などという微々たるものになる可能性が大です。

では、市場は何を慌てているのでしょうか?

■ 市場は自分達の妄想するストーリーに踊らされている ■

ジム・ロジャースが円安を前に円を売り抜けている様ですが、今回の混乱のストーリーは一部の人達が思い描く通りのものなのかも知れません。

「アメリカの利上げ前に市場が混乱する」という予想はたやすいのですが、それが何時かと聞かれると答えられる人は少数のはずです。ただ、相場の上昇がある程度続くと、流石にチキンレース状態になってきます。

「もうそろそろ調整が来そうだ」と疑心暗鬼になっている市場は売り崩し易くなります。市場が過敏になってきたら材料は何だって良いのでしょう。阿吽の呼吸(インサイダーとも言う)でヘッジファンドなどが売り抜けると、市場はそれに反応して大きく値を崩します。

これは自分達の頭の中で描いたストーリーに自分で捕まっているだけとも言えます。

■ 儲かるのはいつも最初に仕掛けた人達 ■

今回のNY株式市場の下落は、10月という株価が下落し易い状況と、「アリババ」の上場というイベントが終了する事で、買い材料が無くなったと多くの投資家が判断した結果起きたと思われます。少し過熱感があったNY市場は、ここらで調整が必要でしたから、一休みといった所でしょうか。

では、今回、誰が儲かったかと言えば、それは仕掛けた連中でしょう。(当然と言えば当然)

■ オネダリ相場だから、底抜けの心配は無い ■

今回の下落は、日銀とECBの追加緩和政策への「オネダリ相場」だと思われる節もあるので、相場が底抜けして暴落という事態にはならないでしょう。

「アメリカの住宅着工件数が急回復?!」なんてネタで相場は反転するかも知れません。来年の利上げまでには未だ先が長いので、相場も下がったしもう一儲けを企む人達はウジャウジャ居るでしょう。

現在の投資家達のもっぱらの興味は、何処で買い戻すかという点に尽きます。

■ 日本株も外人が利確しただけ ■

日経平均も15000円を割っていますが、外人が利確しただけで、本気で売り崩す気は無いはずです。

但し、日銀にプレッシャーを掛ける為に、ちょっと上がってはストンと落ちながら、14000円を割る事もあるかも知れません。ただ、日銀の追加緩和が発表される直前に、一気に買い戻す人達が居るのでしょう。もうこの辺は、「インサイダー」としか言いようのない人達では無いでしょうか。

■ 利上げ前の膝の屈伸 ■

今回のリスクオフは「利上げ前の膝の屈伸」みたいなもので、実際にコケルとすれば走り出してから躓くか、或いはスタートを失敗するかでしょう。スタートの失敗はやり直しが効くので、あまり心配要らないかも知れません。

問題はスピードに乗ったコーナーで足を絡めて大勢が転倒するケースで、利上げが上手く行きかけて多くの投資家が安心した所で、誰かが故意に足を引っ掻けるかも知れません。こういう人は、このレースの先にゴールが無い事を知っているのでしょう。


何れにしても、まだまだFRBの見せ場が色々と残っている状況なので、相場をしばらくしたら持ち直すと思われます。(妄想だけど)

肩透かしの大型台風・・・台風予測は日本近海の海水温ですべきでは?

2014-10-14 04:36:00 | エコロジー
 

■ あれ、50年に一度の巨大台風って大した事ないじゃん? ■

台風18号、19号で被害に会われた方や、非難をされた方が読まれていたら申し訳ありませんが、「あれ、たいした事無いのに何でTVで大騒ぎしているの?」と思われた方は多いかと思います。

台風18号・・・最低気圧 935hPa  上陸時気圧 955hPa
台風19号・・・最低気圧 900hPa  上陸時気圧 975hPa

確かに南洋上での中心気圧は低いのですが、上陸時には普通の大型台風の気圧になっています。ちなみに歴代の上陸台風の中心気圧の記録は次の通り。





ちなみに最低気圧の歴代ランキングは次の通り




気圧の低さが台風の勢力の全てではありませんが、最低気圧も上陸時気圧も、台風18号も19号も「50年に一度」とか「過去10年で最大」などというキャッチコピーに見合わない台風である事は一目瞭然です。

中心気圧の低さは台風の風力に影響を与えるのですが、台風の被害は強風だけでなく雨の被害も甚大です。

昨年、伊豆大島に多大な被害を及ぼした平成25年台風18号は最低気圧は960hPaと大した事はありませんでしたが、伊豆大島における被害は雨によるものでした。

先週の台風18号も、どちらかと言えば雨による被害が大きかったと思います。

■ 赤道付近の海水温は高いけれど、日本近海の海水温が低い ■

今年の夏はエルニーニョが発生して冷夏になると予測されていましたが、エルニーニョの発生は遅れており、夏の前半は暑い日が続きました。一方、8月後半から涼しくなり、秋雨前線の南下も早まりました。

これは、8月の後半から太平洋高気圧の勢力が衰えた影響で、その結果日本近海の海水温が低くなったと思われます。



上の図は気象庁が発表した10月初旬の海水表面温度ですが、青で示されている所が平年より低い海域です。日本近海は平年より1度程度、海水表面温度が低い様です。海水面温度が低いと台風へのエネルギーの供給量が減るので、台風の勢力は急速に衰えます。

今年の台風は赤道付近の海水温が高いので、大型に成長しますが、日本付近の海水温が低いので、日本に近付くにつれて勢力が低下します。

■ 昔のオーソドックスな秋台風 ■

2000年に入ってからの年間の上陸台風の数を示します。

2000年  0個
2001年  2個
2002年  3個
2003年  2個
2004年 10個(統計以来最大)
2005年  3個
2006年  2個
2007年  3個
2008年  0個
2009年  1個
2010年  2個
2011年  3個
2012年  2個
2013年  1個
2014年  3個(10月14日現在)

毎年平均で2~3個程度の台風が上陸していますが、今年は現状で3個が上陸し、さらに増えれば「台風の当たり年」となるのでしょう。

太平洋高気圧の勢力が強い時期は、日本への上陸コースに乗らずに朝鮮半島や中国大陸に新路を取ります。これが典型的な夏台風のコースです。秋になって太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風は高気圧の縁をなぞる様に、日本への接近、上陸コースに乗ります。

今年の秋は太平洋高気圧の縁が日本付近に有るので、秋に入ってからの台風は、オーソドックスな「日本上陸コース」を取っている様です。

■ 放射能問題と同じでゼロリスクを求める国民 ■

台風で被害が出るのは毎年の事ですが、昨今の風潮は気象庁の予測や、自治体の防災体制に対する風当たりの強さです。

土砂崩れなどで被害が出ると、「気象庁の予測を上回っている」だとか「避難勧告が出ていなかった」などと文句を言う人が出て来ます。

降水量などは、局地的に短時間で変化するので予測が難しいのですが、被害が出ると「何故予測出来なかったのか!!」と文句を言う人が必ず出て来ます。

昔は観測技術も整備されていなかったので、「天気予報や台風予測はあまり当てにならない」と人々は考えていました。しかし、現在の様にきめ細かな観測網や地域ごとの予報が当たり前になると、「天気は予測出来るもの」という錯覚が人々に生まれます。

確かに観測や予測精度は向上し、降水量などもかなり正確に予測出来る様になりましが、しかし、土砂崩の予測は気象庁の範疇ではありません。

行政は土砂災害危険地域を公表して住民の注意を喚起していますが、どの程度の雨で土砂崩れが起きるかは、予測不可能です。

ですから、私達は最終的には自分の判断で自分の身を守るしか無いのですが、台風の度に非難するのも面倒なので、余程の事が無い限り、非難という選択肢を取りません。

本来、自分の身は自分で守るし無いのですが、ゼロリスクを気象庁や行政に求める姿勢は放射能汚染でゼロリスクを国や東電に要求する姿とダブります。

■ 御嶽山噴火で臆病になっている気象庁? ■

気象庁は先の御嶽山噴火で警戒レベルを引き上げていなかった事を責められ、少し臆病になっているかも知れません。

台風18号、19号は確かに大型の台風ですが、日本近海の海水温を見るに、勢力が低下する事は、ある程度の経験で予測出来たはずです。

少なくとも、気圧を見る限り、台風18号は「50年に一度の台風」などでは無く、有り触れた大型台風だと思います。

■ TVが騒ぎ過ぎ ■

TV局は今回もレポーター達を、わざわざ風の強い現場に立たせて、台風を「盛り上げて」いました。視聴者もバカでは無いので、又かと思いながら、「このレポーター可哀そうに」などと同情しながら画面を眺めます。

まあ、「日本の秋の風物詩」と言えばそれまでですが・・・。

本当はもっと伝えるべきニュースはあるはずですが、本当に都合の悪い事を伝えない事がメディアの仕事なので・・・。



富野監督の『Gのレコンギスタ』は「うんこアニメ」だ・・・監督の真意を妄想する

2014-10-12 12:02:00 | アニメ
 



■ 「大きなお友達」が嫌いな富野監督 ■

ガンダムの富野監督の新作『Gのレコンギスタ』の放送が始まっています。

オリジナルガンダム世代にとっては「神」にも等しい存在の富野監督ですが、ご本人は昔から大人になってもアニメを卒業出来ない私達の様な人種がお嫌いです。
今回が最後の作品になるであろう15年振りの新作は、明らかに子供にターゲットを絞った作品で、この作品をああだこうだと批評するのはヤボと言うものでしょう。

それでも何か書きたくなってしまうのは、もうアニメオタクの重症者・・・。

■ 「子供向けアニメ」の皮を被った悪意 ■

『Gのレコンギスタ』の様々なインタビューを見ると、富野監督は「子供達にアニメの本来持っている面白さを伝える為にこの作品を作った」と語っている様です。

富野監督は「策士」なので、彼の真意は全く別の所にあると思われます。その証拠にこのアニメ、放送時間が深夜です。良い子は寝ている時間です。

では、このアニメを見ているのは・・・多分高校生以上でしょう。そして、往年のガンダムファンも固唾を飲んで見守っているはずです。

どうやら富野監督の言う所の「子供達」とは、軟弱なオタクアニメに洗脳された「大きなお友達」の事なのかも知れません。

■ モビルスーツのコクピットでウンコは無いだろう!! ■



富野氏の悪意が最も感じられるのが、3話目の最後のシーンです。モビルスーツのコクピットで主人公の少年が「うんこ」をしています。同じコクピットの中には少女3人が詰め込まれています。便器はコクピットのシート・・・。

「お前らが大好きなガンダムのコクピットの中にウンコしてやったゼ・・」もう富野氏の悪意とニヤニヤが透けて見える様な演出です。

ただ、インタビューでこのシーンの説明を求められたら「パイロットも生理現象があるのだから、コクピットにトイレがあるのは当然ですし、そういうシーンを描かないとウソになってしまいます。子供はウソに敏感ですから。」と言いそうです。

往年のガンダムファンの多くは、このシーンを見て、「さすがは富野だ。アニメの中で脱糞シーンを描くなんて誰もやった事が無かった」とか「ロボット物でないがしろにされている身体性を表現したかったに違いない」と持ち上げるでしょう。「神のなさる事なのだから、何か崇高な意味が有るに違いない」と信者は考えてしまうのです。

■ ガンダム神話を壊す為のガンダム ■

多分、富野監督はガンダムの呪縛を嫌っています。「ガンダムの監督」と呼ばれる事も、ガンダムが劣化再生産される事も我慢できないと思います。

しかし、一方で富野監督はサンライズの企業としての立場も分かっていらっしゃるので、表面的には「子供向け」のガンダムを作ると言って、???と思っているサンライズの首脳陣が口出しし難い環境を作ったのでしょう。

『機動戦士ガンダムΖΖ』制作当時は、サンライズ首脳陣から「お前本気で子供向けアニメ作る気概があるのか!?」と叱責されてオバカ演出で「逆襲」したと富野氏ですが、今回は「遺作で名作のガンダム」を期待した人々に、渾身の「ラディカリズム」をぶちまけて、ガンダムの歴史に終止符を打つ気なのではないでしょうか?

「うんこ」演出もその一つでしょう。本来ならば、「神聖なるガンダムのコクピットの中でウンコをする」なんて、サンライズ首脳陣が止めるべきですが、「子供はウンコが好きなんだよ」とでも言われで丸め込まれちゃったのでしょう。

富野氏は『ガンダム SEED』を見た時に激怒したと言われています。「ガンダムの進化とはかくあるべきだ」との見本を示す為に『ターンAガンダム』を監督します。この作品は本当にオリジナルガンダムの次に素晴らしい作品ですが、世間的には評価されたとは言えません。

往年のガンダムファンにとってはは、いくつかの勢力が政治的に絡み合い、リアルなロボット?が戦闘を繰り広げるのがガンダムであり、一方、平成ガンダムからガンダムを見始めた世代にとっては、カッコイイ男子とロボットが活躍するのがガンダムの定義になっていたのです。

富野は『ターンAガンダム』でガンダムを始めとするモビルスーツを前世期の遺物とするっ事で、ファーストガンダムの世界感を葬り去りたかった様ですが、ファンは「類型化したガンダム」に拘り続けました。

富野はファーストガンダム以降、『伝説巨神イデオン』や『聖戦士ダンバイン』と言った意欲作。そして『戦闘メカ・ザブングル』と言った子供向けに特化した作品を発表しますが、「ガンダムの監督」という呪縛からは抜ける事が出来ず、さらにはオリジナル・ガンダムの評価を越える事も出来ませんでした。

こうした諸々のガンダムの呪縛を解き放つ為に、『Gのレコンギスタ』では、ファンの期待を裏切る演出を連発して来るものと思われます。

■ 格好悪くデザインされたガンダム? ■

富野氏はガンダムを格好悪くデザインする事で、ファンのガンダム離れを促そうとしています。平成ガンダムのシャープでトゲトゲしいデザインと真逆にコロコロしたデザインの要求を出したのでは無いでしょか。「子供は丸っこいデザインが好きなんだ」とか何とか言ってバンダイを説得したのでしょう。

しかし、デザインを担当している「あきまん」こと安田朗が上手過ぎました。現代最高の絵師の手に掛かると、このコロコロしたデザインが、厚みと重さを持った素晴らしいデザインになってしまいます。



ターンAのシド・ミドーのデザインはモビルスーツらしく無いと不評でしたが、今回のガンダムは・・・しっかりモビルスーツのツボを押さえています。

■ 群像劇の上手さが際立っている ■

あまり否定的な事ばかり書くとガンダムファンに襲われそうなので、少し肯定的な事も書いておきます。

それは「群像劇」の作り方の上手さです。とにかく第一話目から沢山の人物が説明も無く登場してきます。それぞれの人物に割ける時間は当然短くなります。

ところが富野はほんの少しの出番で、その人物の特徴を描き出していきます。それも「血の通った」人間としてきちんとキャラクターを描き分けています。

全体としては人がゴチャゴチャ出てきて、世界感や組織も説明されないので何が何だか良く分からないのですが、それでも、それぞれの人がそれぞれの思惑で行動している事は何となく分かります。

興味深いのは「セリフの短さと強さ」です。ほとんど全てのセリフの「前段」が省略されています。セリフだけをぬき出したら「唐突」と思えるのですが、その省略された部分で、登場人物の間の距離感や意思疎通が見事に表現されています。

ファーストガンダムで思い当たるのはセーラさんの「よろしくてよ」とか、ブライト艦長の「出れるか」なんて言い回しです。ちょっとした一言ですが、性格や立場、そして状況が凝縮しています。

日本の多くのアニメにありがちな、絵が止ったままで登場人物が長々をしゃべる様な事はありません。動き回る絵に「短くて強いセリフ」がどんどん投げ込まれ、会話が進行して行きます。

そして幾つもの事象や人間関係が並行して進行して行きますが、セリフが短いので、同時に進行する事が断片的でも並行して描写され続けます。事件は主人公とその周囲だけに限定されずに、登場人物全てが共有するものと成ります。

ここら辺の上手さは『伝説巨人イデオン』時代から変わりません。

■ 昨今の全てのアニメが薄っぺらに見える ■

最初に否定的な事を多く書きましたが、富野氏がこの作品で伝えたい事は、「アニメの世界から出て来い」という事では無いでしょうか。

現在のアニメやラノベの世界は「お約束」に縛られた「閉塞世界」です。テンプレキャラがテンプレ展開したり、あるいはその「ひねり」と言ったバリエーションで作品が構成されます。人気声優達が、「アニメ的なセリフ回しで」演技し、そして新人達がそれを真似ています。

当然、主人公はシリアスな作品では「うんこ」なんてしません。でも、リアルの人は「ウンコ」するのは当たりまえの事です。

富野監督は『伝説巨人イデオン』の映画版のラストで実写映像を挿入します。劇場で見た人は驚くと同時に「冷めた気分」になったはずです。2時間余り、感情移入して見ていた作品が、アニメという虚構である事を突きつけられるからです。

富野氏は当時に比べて大人ですから、『Gのレコンギスタ』でこういうアカラサマな演出はしないと思いますが、作品自体をアニメの原点である「子供の作品」とする事で、アニメが「子供向けのエンタテーメント」であるという事実を「大きなお友達」に突きつけています。

一方で、「子供向け」にした事で様々な制約から解き放たれた演出は、何とも言えず生き生きして見えます。



軌道エレベーターの中にチアガールの女の子達が居る演出なんて「子供向けなんだから」というエクスキューズ無しには成立しませんが、彼女達が飛び跳ねるシーンは魅力的です。こういうシーンを見ると、富野氏の宮崎駿に対する羨望が良く分かります。ガンダム的リアリズムの追求の一方で、富野氏は「アニメの動き」に対する宮崎駿の能力を高く評価しるのでしょう。

■ 大人が有り難がって見るもんじゃ無い ■

『Gのレコンギスタ』に往年のガンダムファンは困惑していると思いますが、それでもネットでは「さすがは富野」という評価が目立ちます。

でも、この作品を大人が有り難く見てしまったら、富野氏の目論見が外れる様に思われます。お前ら「うんこ」で喜んでいるのかよ・・・って、がっかりすると同時に、ニンマリしている富野氏の顔が目に浮かびます。

ここら辺は富野氏の二面性で、「お前らウンコでも見て喜んでろ!!」と突き離す一方で、その反応に「はらはらドキドキ」して期待してしまうのでしょう。

そもそも富野氏はこの作品で手抜きをする気は毛頭無いはずです。宮崎駿や庵野氏に捻じれたライバル心を燃やす富野氏の事ですから、「『エヴァンゲリオン』や『風立ちぬ』なんて越えてみせる」という意気込みで作品を作っていると思います。

まあ、こういう富野氏の作戦にマンマと乗るも良し、無視して視聴を止めるも良し。選択権は視聴者にあります。そして、私は・・・やっぱ「ウンコ」に喜んでしまう真性のオタクです・・・。

■ 「科学的な描写」としての「うんこ」 ■



ところで、「うんこ」ですが意外に科学的な設定だと思います。敵のモビルスーツが作戦空域に到達するまでサブフライトシステム(下駄)を使用しています。敵の基地から作戦空域までの距離が相当あるのでしょう。コクピット内で朝食を取っている事から1時間か2時間は掛かっていると思われます。宇宙空間も広いので、モビルスーツの作戦行動時間は当然長くなり、その間には「生理現象」にも見舞われます。

現実の宇宙飛行士は宇宙服の中に「おむつ」を着用しています。しかし「汚物」にまみれた「オムツ」は不快ですから、モビルスーツのパイロットの場合は戦闘に集中出来ないでしょう。オムツではコクピットに匂いもこもっちゃいますしね・・・。だからトイレがあった方が好ましい。

ネタとしての「うんこ」一つにしても、富野監督の演出は手抜きはありません。最初は敵が排便後に便器から汚物を排出するシーンを描き、次にコクピット内で食事をするシーンを描きます。同時進行で主人公が朝食をしっかり食べて家を出るシーンを描き、最後に主人公が戦闘後に黒マントを肩から被って「いきむ」シーンを描きます。これで視聴者は彼が排便している事に気づくのですが、なんとも周到な演出です。群像劇のとてつも無い密度の中でも、しっかりと「排便の必然性」を描いています。

ここら辺は、現代のアニメ制作者に対する「あてつけ」と「教育」と見るべきでしょう。「お前ら人間ってのはこうやって描くんだよ。「うんこ」一つだって、きちんと描く為には手順と段取りってのが必要なんだよ」・・・現場でこう語る富野氏の姿を妄想してしまいます。

結論を言うと、「うんこ」のアイデアを思いついたら、やりたくてたまらなくてウズウズしてる富野監督が一番子供なんだけどね・・・。

でも、排便中のコクピットの中の雰囲気、楽しそうですよね。何だかピクニック気分。この作品に一貫して流れる「楽しくてウキウキする感じ」を70歳を過ぎた監督が作り出している事にはもう脱帽するしか有りません。私達ファンは、例え足蹴にされても、富野監督を崇拝してしまうのです。



■ 再評価されるべきは『ターンAガンダム』 ■




まあ『Gのレコンギスタ』はネタアニメとして楽しめそうですが、もし富野氏の晩年の傑作を本当に見ようとすれば『ターンAガンダム』に尽きるでしょう。

メカニカルデザイン   シド・ミドー
キャラクターデザイン  安田朗(あきまん)
音楽          菅野よう子
ノベライズ       福井敏晴

今回の『Gのレコンギスタ』と正反対に、物語は丁寧に進行し、キャラクター達は大切に扱われています。そして、ガンダムの遺産を上手に活用しています。

後半、ターンXが出て来る辺りで少しテンションが上がり過ぎますが、最終回は何度見ても涙が出そうになります。

この作品は早すぎました。
本当は『Gのレコンギスタ』を放映するぐらいなら、『ターンAガンダム』を再放送して欲しい。

あきまんのビジュアル・アートを見られるだけでも、或いは菅野よう子のサントラが聞けるだけでも、『ターンAガンダム』の存在意義は絶大だと思います。



本日はトンデモ無い妄想記事を垂れ流してしまいました。富野大先生、ガンダムファンの皆さんゴメンナサイ。


最後に一言だけ言わせて下さい。

『Gのレコンギスタ』の前に、最近10年のアニメはことごとく存在感を失います。アニメの中で熟成された表現は、アニメの外からの攻撃に単純に弱いのです。富野氏は常にアニメの外の視点を持ち続けていながら、アニメが心底好きな事こそが最強の武器なのでしょう。

『クロスアンジュ』で喜んでいるアニオタには決して理解出来ないであろう「崇高?」な作品です。




最後にネットで拾った富野語録を・・・

「大人はアニメを見るな。 マンガやアニメは子供が親に隠れてこっ
そり見るものである。 大人になったらアニメのことは忘れなさい」

「僕はね、ガンダムというのがそこまで増長しているのに悲観して
いるのですよ。 いい大人がガンダム好きだっていってる状況にね」

「『機動戦士ガンダム』 は娯楽に過ぎず、人生の指針や教訓にな
るような大そうなものではない」

「日本の深夜アニメはつまらない。 それ以外のモノも、必ずしも現
在みなさん方が目にしているようなアニメや漫画の作品が豊かだと
僕は思いません」

「このDVDは見られたものではないので、絶対に買ってはいけま
せん ! ! 」 (『機動戦士Vガンダム』 のDVDに書かれた言葉)


「お前らの作品は所詮コピーだ。 『エヴァ』は潰したい」


「ユニコーンは我慢して1話だけ見た。 自分が作っても気にいらな
いのに、他人の作ったものをなぜ気にいる」

「はっきり言います。 SEEDは嫌いです。 見ていて本当にイヤにな
りました」

「アニメをやりたいと言ってアニメしか見たことがない奴は皆ダメな人。
文学を読め、美術館で絵を見ろ。 文芸、演劇、物語を見ないで映画や
アニメが作れると思うな」



太陽光発電ブームの終焉・・・電力7社が新規受け入れ中断

2014-10-11 01:16:00 | エコロジー
 

■ 電力7社が新規受け入れを中断 ■

鳴物入りで始まった「太陽光発電ブーム」ですが、太陽香発電の新規受け入れを10月1日から中断する電力会社が増えています。北海道、東北、東京、関西、四国、九州の電力六社が中断を発表していますが、沖縄電力も三十日、八月八日から太陽香発電の新たな受け入れを中断しています。

10月1日から太陽光発電設備を新規に設置しても、電力会社がしばらくの間は買入れをしてくれません。

■ 何故、電力会社は買取を中断するのか ■

原発停止で電力供給が足りなくなる事で再開された太陽光発電の定額買取制度ですが、何故電力各社は買取を中断するのでしょうか?

太陽光発電には次の欠点があります

1) 太陽光の照射状況によって発電量が変動する
2) 季節や時間によって発電量が変動する
3) 天気によって発電量が変動する

この様に、発電量が常に変動する太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電は、発電量のコントリールが出来ないので、急激な発電量の低下や上昇によって電力の安定供給にストレスを掛けます。

電力システムにストレスを掛けない再生可能エネルギーの割合は10%程度と言われていますが、太陽光発電システムの局地的増加が、電力システムにストレスを掛ける量まで増えた事が買取中断の主な理由の様です。

自然エネルギーの割合をこれ以上増やす為には、巨大なバッテリーなど電力のストレージが必要になりますが、これを電力会社負担で建設するよりは小型の火力発電所を建設した方が経済的です。

一方、太陽光発電業者が蓄電設備を自前で設備した場合、コストが跳ね上がるので、事業として成り立たなくなります。

反原発の方々は「再生可能エネルギーに変換すべきだ」と簡単に主張しますが、不安定な再生可能エネルギーの電力MIXには最初から限界が有ります。

「デンマークは電力需要の3割を風力でまかなっているでは無いか」との指摘もあるでしょうが、デンマークは不安定な風力発電をヨーロッパの巨大な電力網に流し、他国からキレイな電気を買っています。当然2重のコスト高になりますが、国民がそれを負担しています。

■ 原発再稼働の準備に入ったのでしょう ■

もう一つ理由として考えられるのが、原発再稼働との関連です。

現在の様に火力発電が主体の場合、発電量のコントロールは容易です。一方、原子力発電を再稼働した場合は出力調整は難しくなります。

現在、日本のGDPの0.5%(約2.5兆円)が原発が稼働出来ない事によって無題に消えている状況です。この負担は電力料金の値上げという形で、家庭や企業に負担を掛け、日本の経済成長を抑制しています。

政府は川内発電所の再稼働を切っ掛けに、全国の原発の再稼働を随時進めて行くと思われますが、これによって、今以上の太陽光発電は不要になって行きます。

■ 無駄では無い太陽光発電 ■

太陽光発電はぼろ儲けのビジネスという時代は終焉しました。来年4月からは買取価格がさらに引き下げられ、ブームは静かに終わりを迎えるでしょう。

結局、42円/Kwhと言う、初期の買取価格を獲得したソフトバンクを始めとした企業がボロ儲けして終わりました。(火力の発電単価は7円)

コスト高の太陽光発電の負担は電力需要者が負うので、電力会社の懐は痛みません。

しかし、福島第一原発事故以来の電力供給の不足を、太陽光発電の急速な普及が支えた事もシ事実であり、太陽光発電は決して無駄ではありませんでした。


■ メンテナンスや経年劣化、事故などのリスクは事業者が負う ■

これからは太陽光発電の話題はメンテナンスに移って行くはずです。

安価な中国製のパネルを導入したり、架台のコストをケチった業者や個人から、問題が噴出するはずです。

個人の住宅でも、屋根の施工状況によっては、屋根の改修時にソーラーパネルを屋根から下ろしてて再設置するコストが電力売却のメリットを上回るケースもあるでしょう。

更に、将来的なエネルギーコストの上昇が、現在の買取価格を陳腐な物にしてしまう状況も考慮する必要が有ります。これは、私達の様に一方的にコストを押しつけられた消費者にはメリットになります。(ごちそう様です)

■ 経産省や農水省の官僚はシタタカだった ■

結局、私達庶民は経産省の手の上で踊っていただけなのかも知れません。
経産省は原発停止期間の電力不足を太陽光で補うと同時に、「太陽光発電特需」で地方経済に将来的な余裕を生み出しました。

農家の耕作放棄地も、発電所に生まれ変わりました。」

この事は悪く無い政策です。脱帽です。

■ 旗振り役を務めた孫さんはエライ ■

太陽光発電における孫さんの功績は多大です。

1) 太陽光発電の買取で儲かるビジネスモデルを構築した
2) 政府に高額の買い取り価格を納得させた
3) 将来的に必要充分な太陽光発電設備を日本に残した
4) 高齢化の進む農村に安定した収益源を残した

孫社長、いつも否定的な事ばかり書いて申し訳ありません。やはりアナタは素晴らしい経営者ですね!!利益も確保し、社会も変えて行く・・・。

ハリウッドの安物買いの銭失いだけにはお気を付け下さい。出来ればバンダイビジュアルとか、角川の株で日本のオタク文化を支えて頂きたい!!

マクロレンズで撮る月蝕

2014-10-09 11:09:00 | カメラ・写真


昨日の皆既月食は浦安からも見る事が出来ました。

娘がiPhoneで一生懸命撮影していたので、対抗してOM-D E-M5を持ち出します。と言っても望遠レンズなどは持っていないので60mmF2.8MACROで手持ち撮影。

トリミングしていますが、そこそこ写っちゃうもんですね。

皆既蝕に突入した直後から雲が広がり、秋の天体ショーは早めの終了となりました。残念。




娘に皆既月蝕で月が赤くなる理由を聞かれ、「それは赤い光の方が回折効果で地球の影に廻り込むからだよ」と得意気に説明しました。昔は、図鑑にそう書いてあったと記憶しています。

ところが、現在は「地球の大気による散乱の影響」と解説されていました。大気によるレーリー散乱は波長の短い青色の光で散乱効果が高く、波長の長い赤色の光で効果が低いので、散乱によって進路を曲げられた光で月に到達するのは波長の長い赤色の光が多くなるとの事です。・・・国立天文台のホームページで解説されているので、間違い無いのでしょう・・・。

娘にウソを教えちゃった・・・・。学校で知ったかしなければ良いけど・・・。ただ、「光の回折」と言っても今時の高校生はチンプンカンプンだから、まあ良いか・・・。