久々にテリー・ギリアムらしい映画を見た、って感じで、とても興奮した。要するに『未来世紀ブラジル』の頃のギリアム再来、ということだ。あの彼の最高傑作はSF映画史に残る金字塔である。あれに匹敵する作品は両手にも満たない。思いつくままにあげると、まず『時計仕掛けのオレンジ』、『エイリアン』、もちろん『2001年宇宙の旅』と『猿の惑星』。『ブレードランナー』に『未知との遭遇』と『スターウォーズ』くらいか。 . . . 本文を読む
こういう映画が最近の中国は大好きだ。香港の中国返還以降、一時期本拠地をアメリカに移してハリウッド進出を決め込んだツイ・ハークだったが、なかなか上手くいかず、結局21世紀に入って、再び中国に戻ってきた。香港映画ではなく、より大きなマーケットを目指して中国映画の大作を手掛け、再びヒットメーカーの名を欲しい儘にしている。歴史アクション3D大作を続々と作り、大衆を大喜びさせているようだが、なんかあんまり . . . 本文を読む
4つの短編からなる連作だ。4人の少女が描かれる。4人とも自分に自信が持てない女の子だ。もちろん、事情はそれぞれ違う。お互いが羨ましい。人には自分にないものがあるからだ。隣の芝生に憧れるのは大人も子供も変わりない。小学校から中学に上がり、ほんの少し大人に近づいたけど、まだまだ子供でしかない。中学という場所はとても不自由で、息も絶え絶えになっている。そんな女の子たちのそれぞれの抱える問題が描かれてい . . . 本文を読む