2年前に見て感心した作品の再演。作、演出の田辺剛さんはレパートリー・シアターとして今後もいろんなところで、何度でも上演していく予定らしい。自信作を、新作と並行して同じように繰り返し上演していくって、凄い。平田オリザはずっとそうやっているけど、ふつうなかなかできることではない。しかも、台本をアレンジするのではなく、そのまま変えずに上演する。演出は少し変えても、本は変えないみたいなのだ。それって凄い自 . . . 本文を読む
デンマークの映画だ。(スウェーデン・フィランドとの合作だけど)「アクションもの」で、「復讐もの」というよくあるパターンだ。なんだかとても地味そうな映画。わざわざ劇場で公開するほどのものなのか、とも思う。でも、本国ではその年のナンバーワン・大ヒットとなった作品らしい。なんとなく、心惹かれて、しかも、時間がちょうど合ったので、たまたま急遽思いつきで見ることにした。
不思議な映画だ。最初はあたりだな、 . . . 本文を読む
青山美智子の新刊だ。先日ようやく読んだ本屋大賞第2位に輝いた『落し物は図書室まで』が少し残念な出来だったので、あまり期待してなかったけど、ほんの少し新境地に挑戦していて、なかなかいい作品でホッとした。別に僕がホッとする必要はないのだろうけど、好きな作家が前進していく姿を追えるのはうれしいではないか。
もしかしたらこれは彼女の初めての本格長編小説か、と読み始めた時には期待したが、第2章で主人公が変 . . . 本文を読む