『明け方の若者たち』の松本花奈監督の前作。TVドラマシリーズの1話から3話までを編集して作った劇場版。ドラマより先行する映画なのに、素材はドラマのままというのは珍しい。これではただのTVの宣伝でしかない。でも、作品自体はとてもよく出来ている。ここには映画だからという気取りはない。さりげなく高校生たちの日常が描かれる。
大概な設定だし、突っ込みどころは満載だしあり得ないのだけど、それでもそれをさら . . . 本文を読む
前作『去年の雪』での試みを引き継ぎ、今回も短いエピソードの連鎖で長編小説を紡いでいく。ただし今回は前回のように登場人物が100人とかいう規模ではない。それに一貫したお話も一応はある。
3人の80代に突入した老人たちが一緒に命を絶った。彼らは昔の仕事仲間で、仲のよい友人同士。別々の家庭を持った後もずっと親友として、付き合いは続いていた。ふたりの男性とひとりの女性なのにそこには恋愛関係はない。大晦日 . . . 本文を読む