湯浅政明監督最新作。今回は「能」を扱う。そしてこれは先日見た傑作『平家物語』の続編のような映画だ。もちろんあのアニメ『平家』と同じサイエンスSARUが制作している。壇ノ浦に沈んだ三種の神器を探し出すところからお話は始まる。何が始まるのかと、ドキドキしながらスクリーンを見守る。そこには今まで誰もが見たことのない世界が繰り広げられるはずだ。原作も『平家』の古川日出男。(『平家物語 犬王の巻』だ)期待は . . . 本文を読む
2019年ベルリン映画祭のコンペに選ばれたにもかかわらず中国政府の検閲で引っ掛かり、なんと出品が取りやめになった(技術的な問題があり、取り下げたという説明があったらしいが、それってなんなんだか)といういわくつきの映画だ。巨匠チャン・イーモウの新作。彼は今も中国国内にとどまり、精力的に作品を作り続ける。北京オリンピックの開会式の演出を手掛け体制側の人間として、認識されているけど、政府の御用監督かとい . . . 本文を読む
読む小説がことごとく面白いから、それは(もしかしたら)自分の選択が素晴らしいのではなく、自分の満足感がおかしくなっているのではないか、と不安になってきたのだが、大丈夫だった。ここ数冊読む本がなくて少し守備範囲を広げたら、つまらない小説が数冊続いた。なんと僕が途中で読むことを断念したものまである。(もちろん、それをどれ、とは言わないけど)そういうわけでこの小説もあまりに惨くて途中でやめよう、と思った . . . 本文を読む
まだ若い20歳前後の大学生たちによる作品。3月に公演を予定していたにもかかわらずコロナのせいで延期されていた作品だ。ようやく上演される。うれしい。ウイングカップ参加作品。「餓鬼の断食」は劇団名ではなく作、演出、主演の川村智基のユニット。70分ほどの小さな作品だが、とても個性的で、楽しい。
描かれるのは、6人の男女による小旅行(みたい)。大きな荷物を抱えて、迷いに迷ってようやくたどり着いた宿泊先。 . . . 本文を読む
信じられないことだが、なんと40日も芝居を見ていなかった。この4月の中旬から昨日まで。それまでは毎月15本くらいをコンスタントに見ていたのに、コロナ禍でこの3年、公演もなくなり、(でも月に4、本は見ていたのだけど、)劇団からの案内もあまり来なくなり、気がつくとこんなことになっていた。でも、映画や小説はコンスタントに見ているから気にもしてなかった。それにしても驚きだ。でも、昨日久々に2本見て、そろそ . . . 本文を読む