これは最新短編集。今人気爆発中の一穂ミチ。どんどん新刊が出る。初めて読んだ時は、まさかこんはふうにブレイクするとは思わなかった。あれ(『きょうの日はさようなら』)はYA小説だったけど、とてもよく出来ていて、夢中になった。続けて出版された彼女初の一般書『スモールワールズ』を読む。それからは出るたびにすぐ読んでいる。だけど、最近は少し不発気味。連打しすぎてネタが尽きたのか。今回はまるで普通。最後まで読 . . . 本文を読む
昨年の6月に上演された【舞台編】をさらに進化して再演する。これは来週からの「東京ツアー」に向けた試演会だ。東京では今年1月に上演した【客席編】と合わせて上演される。
今回の芸術創造館の空間を生かしての公演はとても新鮮だった。この芝居は既に何度となく見ているが毎回初めてのように思える。空間の数だけこの芝居があるからだ。そして役者の数だけ、ね。今回新たに田宮ヨシノリを新キャストとして迎えた。相方の「 . . . 本文を読む
三世代の女たちが3人で、一緒に暮らすことになる。父が亡くなってひとりになった母が認知症になる。自分もずっと前にだが、夫を亡くしている。だから娘とふたり暮らしだった。そんな彼女が母を引き取り、女3人の新生活を始める。父が懇意にしていた指圧師が彼女たちの家に頻繁にやってくる。母も娘もその男を受け入れるが、彼女は胡散臭いと思う。だが気がつくと彼はどんどん彼女たちの生活に関わってくる。
何かが壊れていく . . . 本文を読む
2022年の1月に公開された映画だ。一応はコメディのスタイルを取っているが、決してふざけた話ではない。それどころか、ここに描かれることは本気で考える必要があり、政治に無関心な人たちをちゃんと選挙に導くような映画になっている。笑いながら気がつくと真面目な話になるのがいい。彼女には選挙に当選した以上、この国の腐った政治を変えて欲しい。真剣に戦う覚悟が描かれるラストは心地よい。
それまで政治とか選挙と . . . 本文を読む