ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ウブリアーコ・アマローネ

2007年03月02日 | チーズの話

Photo_228 イタリアの笑い話で、お祭りに大きな樽にワインを詰めてみんなで飲もうということになり、前夜に村人達がワインを持ち寄り樽をいっぱいにすることになった。お祭り当日、樽からワインを注いでみるとそれはきれいな水だった。誰もが自分一人くらい水をいれても解らないだろうと思ったという話だ。
こんな話をヒントにしたのかもしれない映画が、スタンリー・クレイマー監督アンソニー・クイーン主演の喜劇「サンタ・ビットリアの秘密」。イタリアのどこにでもあるような村サンタ・ビットリアはドイツ軍に侵攻され、ドイツ人の命令でワインを樽いっぱい集めさせられるのだが、それがやはり水だったといったレジタンスを絡めた話になっている。
イタリアにはドイツ軍に、ワインやチーズを隠す話は多いようだ。クアトロに昨日届いた「ウブリアーコ・アマローネ」は、チーズを隠すのに、地元ヴェネトの銘酒アマローネというワインの中に隠したらそれが美味しいチーズに変わっていたという。地元のハードチーズをアマローネという干しぶどうから作った濃厚な味わいのワインに漬け込んだチーズ。ドイツ人もこれを見つければ驚喜しただろう。実に美味しく、ワインが進むチーズだ。ウブリアーコとは酔っぱらいという意味だとか。これは、間違いなくワインを飲み過ぎて酔っぱらいになるだろう。

※3月6日(火)の午後6時以降の営業は貸切のため休ませていただきます。ご了承の程お願いいたします。

コメント (1)
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