ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

春の鐘を鳴らすペライユ

2007年03月30日 | チーズの話

Photo_257 「誰が為に鐘は鳴る」クアトロの父は高校生の頃、学友を引き連れこの映画のリバイバル上映を鑑賞した。クアトロの父はイングリット・バーグマンが大好きだった。内容よりもこのバーグマンに惹かれていた。当時から映画通をきどっていた父は、一生懸命映画の解説を学友にした記憶がある。しかし、はじめは「たがために」とも読めず「だれがために」と読むのかと思っていた。それはともかく、この映画は第二次大戦の引き金になるスペイン内乱でのゲリラ戦を舞台にした悲しい恋の物語。その山岳地帯はピレネー山脈なのだろうか。映画の中にも羊が出てきた気がするのだが、この地帯は羊乳のチーズが有名。ピレネー山脈付近のスペインから南フランスのラングドックそして、コルシカ島あたりまでは羊乳チーズが美味しい。羊乳を青カビ熟成させた「ロックフォール」はあまりにも有名。そのロックフォールの副産物的なチーズに「ペライユ」というチーズがある。羊乳をフレッシュな作り方をしたチーズだ。あまり日持ちはしない。羊は冬から春に子供を産み、ミルクはこの時期にしか得られない。フレッシュな「ペライユ」が食べられる時期になると春が訪れるのである。春を知らせるような爽やかなチーズである。きのう、クアトロにもこのチーズが届きました。さっそく、お客さまと試食しましたが実に上品で奥行きのある美味しさ。映画のラスト、バーグマンは誰が為にか鐘を鳴らす。クアトロの父は、このチーズでそのバーグマンの美貌を思い出しました。

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