ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

羊飼いのワイン

2013年06月20日 | ワインの話

Photo 不快指数の高い梅雨時。
窓の外は、鬱陶しい雨模様。
そんな時は、爽やかな白ワインを飲みたい。
そこで、おすすめなのは、イタリア・アブルッツォの土着ブドウから造った「ペコリーノ」という白ワイン。
アブルッツォ州を代表するワインメーカー、ファルネーゼが造る白ワインだ。
ファルネーゼ家は、イタリア中世の名家であり、そこに嫁いだオーストリーの王女マルゲリータ妃がこの地にワイン産業を興した。
そのマルゲリータ妃の意志を継いだのが、このファルネーゼの名前を貰った造り手である。
すでに赤ワインは世界的にも高い評価を得ているが、このペコリーノと云う白ワインも旨い。
フルーティさと、しっかりとした酸が心地よく、魚介料理に良く合う。
いつしか、窓の外には紺碧のアドリア海が見えるような気がする。
また、このペコリーノとはイタリア語の羊という意味だが、羊が食べていた野生のブドウをワインにしたと云う説と、中世の基幹産業であった羊の放牧が、北から南に移動する際に、ブドウの苗も羊飼いが売っていたと云う説がある。
クアトロの父は後者の羊飼いが伝えた苗に魅力を感じる。
窓の外には、羊の群れも見えてきた。

コメント
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