ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着チーズ~ロックフォール・カルル

2018年09月15日 | チーズの話

クアトロ新着のチーズにフランス産カルル社の「ロッフォール」。
ロックフォールと云えばブルーチーズの王様として有名で、またカルル社は昔からの手作りにこだわった造り手である。
このロックフォールは世界三大ブルーのひとつと呼んだり、このチーズには貴腐ワインで有名なソーテルヌが合うとか、ブルゴーニュの高級ワイン・シャンベルタンが最高だとか云う。
高価なワインがこのチーズにはふさわしいのだと云うことである。
この辺はフランス人の商売上手なところである。
さらに、ロックフォールの誕生秘話も用意されている。
その昔、ロックフォール村の洞窟で昼飯を食べていた青年が遠くに美しい娘を見つけると、食べかけのチーズとパンを置いて、その娘の尻を追いかけてしまった。
いわゆるストーカーである。
数ヶ月後、その青年が洞窟に戻るとチーズもパンも青カビで覆われている。
しかし、そのチーズを食べてみるととても美味しかったという話だ。
現在でも洞窟内でパンに付いた青カビを培養してチーズに植えつけていると云う。
しかし、その青年の恋は実ったのだろうか。
カビの生えたチーズを食べたその青年の気持ちはどうだったのだろう。
クアトロの父は二通り想像する。
「またあの彼女に会えるかな」とウキウキしていてチーズに付いているカビに気づかずに食べたのだが、これが美味しかったのでもう彼女はどうでもよくなった。
「俺の人生は実にブルーだ」と悲観しながらチーズを食べたのだが、これが美味しかったので、彼女はどうでもよくなった。
さあ、あなたもクアトロで昔ながらの製法のカルル社のロックフォールを食べながらロックフォールの青年の気持ちを推理してみよう。

そして後日、クアトロでこのロックフォールを食べてみると、本当に美味しいので、ロックフォールの青年の気持ちの推測はどうでもよくなった。

コメント
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