マリリン・モンローもすでに没後半世紀近くになっている。
ケネディー大統領の時代の女優なのだから、今の若い人はマリリン・モンローの名前は知っていても、映画は知らない人が多い。
マリリン・モンローが活躍したのはクアトロの父が生まれた頃のことで、クアトロの父もテレビやビデオなどでマリリン・モンローの映画を見て彼女を知った。
映画の中のマリリン・モンローはどれも不幸な女性の影を見せる。
性格の暗いクアトロの父にはそういうモンローのファンである。
そしてモンローは実生活でも不幸な女性であったようだ。
クアトロの父は、モンロー主演の映画の中では、「バス停留所」が好きだ。
この映画の設定は「男はつらいよ」の寅さんとリリーの関係にも似ている。
リリーのように幸せに恵まれない場末の歌手が、もしかしたらこの人と幸せを掴めるかも知れないと思い悩む女心を切なく描いた名作である。
ラストでは、モンローは幸せを求めて青年とバスに乗る。
しかし、その先にあるのは新たな不幸なのかも知れない。
そんな余韻を臭わせバスが静かに遠ざかっていく。
そしてエンドロールが流れる。
寅さんとリリーは結局バスに乗らなかった。
乗ってしまったら、このシリーズが終わってしまう。
ハイビスカスの花では、二人でバスに乗って去っていくようなシーンを見たかったと思ったクアトロの父だ。
そして、ここまでが前置きである。
神の雫ではないが、幸せを求めてバスに乗ることを決心したモンローのような甘く切ない余韻を含んだワインが“Mメルロー”である。
幸せをもとめて、妖艶なワイン“Mメルロー”を飲んでみよう。
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