シャマユ(P)カプソン(Vn)モロー(Vc)(warner)CD
なんの引っ掛かりもないロシア的なまでにロマンティックな作品で習作的堅さが終始耳につく。「春」より保守的だ。ガッツリ型式を守り響きは軽やかなものを選んでいるが用法にも進行にも何ら冒険はなく、音線の一つ一つを取り出せばドビュッシー風にも思えるし2楽章のピチカート進行などトリッキーなものはあるが、譜面で見る以上に凡庸だ。演奏は控えめでガッツリロマン派をやるように派手な歌いまわしをすることがない。そのためどこを集中して聞いたらいいかわからなくなる(型式的ゆえ普通に聞けばよいが)。あと録音のせいかもしれないが弦の音色が硬い。紹介盤という意味以上のものは見いだせない。
なんの引っ掛かりもないロシア的なまでにロマンティックな作品で習作的堅さが終始耳につく。「春」より保守的だ。ガッツリ型式を守り響きは軽やかなものを選んでいるが用法にも進行にも何ら冒険はなく、音線の一つ一つを取り出せばドビュッシー風にも思えるし2楽章のピチカート進行などトリッキーなものはあるが、譜面で見る以上に凡庸だ。演奏は控えめでガッツリロマン派をやるように派手な歌いまわしをすることがない。そのためどこを集中して聞いたらいいかわからなくなる(型式的ゆえ普通に聞けばよいが)。あと録音のせいかもしれないが弦の音色が硬い。紹介盤という意味以上のものは見いだせない。