湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ベートーヴェン:交響曲第4番

2017年11月04日 | Weblog
クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(PASC)1943live

クーセヴィツキーの同曲唯一の記録でpristineの新発掘とのこと。レストアしすぎて擬似ステレオ状態だが、元の音は悪かったんだろうなあ、という篭ったりキンキンしたりガサガサするところは耳につくが、戦中録音としては破格の聞きやすさで普通は(おそらく)ノイズまみれの原盤よりこちらを好むだろう。クーセヴィツキーと思えないほど緊密な中期ベートーヴェンで古典的な佇まいを崩すことなくロマン派的なメリハリきいたメロディアスでリズミカルな音楽をきっちり聴かせる。これ本当にクーセヴィツキー?というマトモさがあるが、四楽章では特有のロシアっぽい感情が弦楽のドライヴに迸り僅かに甘くなるので、本物だと思う。
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