湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

2018年11月19日 | Weblog
カサドシュ(P)ミュンシュ指揮NYP(lys)1948/12/19live・CD

正規録音に先立って披露されたライヴで、なぜかこれだけ復刻から漏れている(2018年現在)。私のCDは裏面の1/4が細かい傷で覆われており(元からかどうかわからない)、再生に問題はないが音質に影響している可能性はある。海外であれば中古盤は入手可能。40年代録音といってもlysの復刻は比較的良好な状態でノイズも少なく、音質も分厚く詰まって分離も悪くない。そのせいもあろうがこれはとてもミュンシュ的で、同曲をフランスの指揮者がやると透明感を保って品良い祝祭感が提示されることが多いが、ほんとはこういうロマンティックなほうが「フランスの山人」にふさわしいんじゃないか、とおもうくらい最初から最後までズシズシ盛り上げる。ハーモニーの妙はさすがに伝わりづらいが、祝祭的。録音バランスの問題かもしれないがカサドシュは弱弱しく技巧のほつれも感じられ、この人は別の指揮者とフランスオケ相手でやればモーツァルト的な軽い響きで融和したのだろうが、ここではミュンシュとNYPの覇気に対して言い淀みがち。とはいえ、私はとても楽しめたし、このくらいの長さなら胃にもたれない。ライヴらしいライヴ。
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