湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

2017年09月23日 | Weblog
ガウク指揮レニングラード・フィル(新世界レコード/WME)1958/5/12東京live

板起こしCD-R聴取による再掲。けして良い状態ではなくノイズがゴニョゴニョ入り続けいかにも板起こしといったかんじ、音も往年の板起こしといった何の工夫もされていない生のままのもので、加えていったんデジタル化したかのような金属質の音色は正直あまり褒められたものではない。かと言って原盤もよい出来だったとは言えず急ごしらえの記念盤という感じ(白鳥の湖抜粋は未聴・未復刻)。日比谷か、音響も良くない。篭っているというか、ブラスが咆哮してもどこかにあたって発散しない音だ。解釈はムラヴィンスキーの代振りにもかかわらず完全にガウクで、即興的なものを含む前のめりの急くようなテンポは不安定さをかもし、あくまでライブで成立する演奏であり、客観的に繰り返し楽しめるものではたい。とにかくオケも弛くならざるをえず、つんのめる寸前で先へ進むというある意味、職人技の連続である。また、二楽章をきくとわかるが、個性は認められるが、そんなに面白くもない。それを四楽章で思いっきり歌い力強く慟哭するという「つじつま合わせ」で大団円、というのもまさにガウク。普通の拍手で終わる。なぜ録音したのかよくわからない。
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