湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ショスタコーヴィチ:前奏曲第14番(管弦楽編)

2017年09月24日 | Weblog
ストコフスキ指揮NYP(MEMORIES)1947/10/19live・CD

メモリーズは海賊盤の海賊盤のような形で廃盤歴史的秘盤を復刻したものをほうぼうからまとめて一気にボックス化する方向に舵を切っている。これも少し前に比較的高価なm&aがまとめた交響曲三曲集を、音源状態や盤質はともかく、値段は半分で、さらに他のおそらく正規セッション録音以外の全てを三枚組で、盤質にこだわらない向きはほぞを噛んだかもしれない。調べたところHMVのデータに誤りがあり全て交響曲は既出でとくに手に入りにくいものでもない。ただ最後のこの曲(ストコフスキーが編曲し好んで演奏したものである)だけ、調べがつかなかったので一応初出として書いておく。といっても3分の小品だが。重苦しく足を引きずるような音楽は、編曲のせいでほとんどマーラーに聴こえる。オケのせいもあろうか。ストコフスキは千人のミュンヘン初演に臨席した唯一の千人録音者で(ライヴ)、復活と千人という効果の高いものしかやらなかったとはいえ雰囲気作りには慣れた調子が伺える。ショスタコーヴィチもそうとうに好んだがレニングラードの初演をトスカニーニに奪われたのは有名な話。とまれ、このお得ボックスを買ったら、忘れず聴くと良い。これだけを目当てに買うのは薦めない。音が悪いのだ。
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