川崎の温泉へ。基本的に大田区や品川区と同じなんですが、たまたま開業しているのが南武線沿線ということなんでしょうか、2つまわりました。ウォーキングなのでわざわざ同じ道を引き返すコースです。武蔵小杉の街道街ひさしぶりだなあ。少し綺麗になった程度で、下町と山の手と畑の混じった地方の街道街エリアという印象は変わらない。
起点は今回は前予定の都合で自由が丘の九品仏川緑道(暗渠)から。潰れたタピオカ屋の前を左ね。タピオカ屋はもう終わりかも。環八と目黒通りをつなぐバス通りを田園調布方向へ左。
左側の大エントランスのビルが宮本三郎さんのアトリエ跡。世田谷区立美術館分館になっている。
環八を渡るとそのまま田園調布エリア。ここは最も外側の大カーブになります。狭義の大田区田園調布は扇の内側。で、手前とかは玉川田園調布、世田谷区です(細かいことは省く)。カーブに注目すると、田園調布の放射状の扇形の造成地が平地でなく傾いた土地にかかっていることがわかります。とても急な河岸段丘の坂や窪地を含むのね。
謎の兵隊家。軍人が住んでたエリアの名残とブラタモリで取材してます蕎麦屋。まだ軍人がアッパー層だった時代。そして関東大震災でここに逃げてきた日本橋などの住民、等々まだ生なましく細かい歴史がこの新興住宅地には刻まれていったのです。このへんは家の敷地が小さいサラリーマン向けのエリアだったのか?わすれた。大カーブは気を抜いてると知らない土地にいざなわれるので、やっかいです。
カーブ中にこんな坂道があるのです。
宝来公園。むかしは田園調布〜多摩川園の有名な小公園で、よく多摩川台公園などと混同しましたが、最近の本でここは窪地の湧水のようにかいてありました。たしかに、このさき右に国分寺崖線が現れる。
小さいけどオアシス的公園で、四季楽しめる。カメラポイント。
紅葉は名所よりこういうとこの若木のが美しく感じたりします。緑や黄色と交じるからでしょう。
狭い池に大きなカモたちが。
羽ばたきは伝染する。あと、ここのカモはエサを食べようと池からあがってくる。水に執着がない。
先へ。更に下りる。田園調布からはなれていきます。
同じ下り坂中にある田園調布カトリック教会の十字架だけみえる。
右、丘陵上に並ぶ大きな松。多摩川台公園で、この尾根筋に古墳群が並んでいます。
多摩川台公園の先に多摩川浅間神社。ここで河岸段丘は切れます(しかし下の地面に緩やかな起伏があるので本来どこまでだったのか知らん)。北条政子が観音像を埋めて祈願した伝承がありますが、本殿下のその塚とされるものは埴輪の出土により古墳と認定され、多摩川台古墳群の先端になります。像も出たそうです。
多摩川駅。多摩川園という谷戸を利用した小さな遊園地が最近まであり、駅名も多摩川園でした。好きだったなー。ここから多摩川を遡ると二子玉川に至りますが、二子玉川駅も二子玉川園駅で、花やしきに辛うじて残るレトロジェットコースターを上回る恐怖を味わえる数少ない庶民遊園地としてバブル頃まで残ってました。異常に何度も乗りました。あと異常に何度もゼリコの飴を当てては頬張った。けっこう大きくなってましたが、敢えて大人乗りするのが流行りました。四畳半くらいの身内の間で。
人形焼の魚類版、鮎焼が名物でした。本物の鮎を焼いて出せるほど戻ったらいいなあ。このへんは多摩川の門前町もとい川前町ですね。釣具屋がまだ一軒健在で何より。
表参道は富士塚のようです。
道なりに丸子橋をわたる。河川敷は台風ゴミがまだ残り痛々しい。
はい川崎。
等々力緑地が見える。川崎市民ミュージアムもうずっと行ってないなー。昔は好きで通ってたんです。なんか資料が台風被害で大変そうで。
渡り終えたら右、中原街道を行きます。中原街道はなんか東京温泉たくさん引き連れてる街道だなあ。
茅ヶ崎まで歩くのは嫌。
陣屋門。徳川家光公鷹狩時に逗留したことに始まる地域のなごりです。徳川ゆかりの小杉陣屋そのものの門ではないです。
すぐ近くに幕末のものですが重厚な長屋門。
鍵状に屈曲する中原街道(左へ)。川越などでもみられる、江戸防衛上の理由による屈曲。いちばん有名な場所でしょうか。
この右角が家光の小杉御殿跡とされ、参道の美しい西明寺があります。
全段にわたって鉢状穴が穿たれている。こんなに激しいのは初めて見ました。。
題目塔はありませんが、題目塔とみなしてなのかこちらも3段鉢状穴。
全段にわたって鉢状穴が穿たれている。こんなに激しいのは初めて見ました。。
題目塔はありませんが、題目塔とみなしてなのかこちらも3段鉢状穴。
回国巡礼満願成就にあやかり削り取ったんでしょうか。下もお大師さん関係ではないかと思います。
先のカギの道について。
北条氏関連の寺は神奈川に多いですがここは北条時頼伝承。
痛々しい六地蔵。戦災?なにか描いています。?
無縁の宝篋印塔残欠。年号が。
さて、出て「かぎ」を先へ。
またすぐ曲がる。右。
ここからかなり直進します。車が怖い。
庚申塔。街道筋によく石仏が保存され配されています。中には新しいものもありますので、畑地がなくなっても信仰は続いている。
小杉十字路。
二ヶ領用水。大昔に二ヶ領用水を踏破したとき、このへんの標識も見たはずですがおぼえてません。
南武線にぶつかり、右にしばらく線路沿い。
武蔵中原。このあたりは比較的大きい町です。
線路を離れ斜め左の商店街に入る。
武蔵新城に入っています。右におおきな新城神社。(東京都側を含めこの広く一体は他の土地の名前と紛らわしいからと駅名には「武蔵」をつけさせられており、本来「新城」です。武蔵小山は「コヤマ」です。)
広々とした山側の川崎の雰囲気。
商店街費えたところで少し左に曲がる。
はい。一軒家タイプのリニューアル銭湯温泉、千年温泉です。
休日の昼間ということもあり混んでいます。外湯(露天風呂)に仕切りで3つに別れた(気泡あり、電気風呂(ほぼ感電のためほとんど人が入ってない汗)、気泡なし、で両側広め)大きめの黒湯がありますが、内湯にバブルゾーンとシルキーバス(細かい気泡と湯を混ぜるのですがここでも泡以上の肌への刺激を感じました)と普通の湯桶含む白湯(お湯)の大浴槽があり、例によってこちらのほうが混んでて、、、さすがにちょっとどうかという雰囲気もあり閉口しました。ここも自分含め色んな人が来てましたが、まあまず他所の人はいないかなと。他所がいたら脱衣場で電話はしない。しっかり作られた綺麗なスーパー銭湯(ここんとこ久しぶりに休憩部屋のある銭湯へきました)ゆえ人気は出てしまうのでしょうけど、それにしては地元の人だらけだと感じました。後であんまり温泉という認識はされてない「銭湯」と聞きましたが。。ようは何か入りづらい。
もっと言うと昨日の記述とも繋がるのですが、3組も若い父親と幼児がいると、結構占拠されてしまう。外界にいるのに世界を作ってえんえんと子供と喋ってしまうタイプの父親っていますね、優しいタイプは優しい声で気弱っぽくも連綿と、声明のような音空間を作り出してしまいます。しかし多くは強い調子で子供を諭し続けたり共に燥いだりする厄介なタイプ。これはたとえTwitterや温泉サイトで子育て大変パパが閉鎖的な銭湯で「被害」にあったと主張しようが、第三者としてリアルで直面したら困惑から諦め、あとで怒りになるのが理解できるでしょう。いくつかの温泉銭湯に親子への注意書きと、本気で禁止しますよという添え書きがありましたが(ここに書いた中にも)、それ、決して非常識ではないです。せめて滞在時間を短くするか、浴槽の外でひっそりやってくれ。
うーん、自分が浴室に入って出るまでほとんど高濃度炭酸泉(プチプチ系人工温泉)大浴槽の手前を占拠し、子供になんだかすごいことを説教してて、しびれをきらして入ろうとすると睨むのはよくない(おそらく顔見知りか、最後には入ることに成功した人がびっしりで、循環が追いつかず臭う感もございました、ええ、これ含めほとんど白湯は入りませんでした)。
白湯のバブル湯ゾーン。例のカプセルみたいなバブル湯、ここは身体にしっくりきた。位置が案外難しいものなんですね、しゃがむと両腕がバブルカプセルの上にきて、少し腕で支えればえんえん浴びていられる。スイッチ式ではないので楽。ジェットバブルもありますが、底が妙にしっくりこない起伏で座るのか寝るのかわかんなくなり出ました。洗い場は久が原湯のような巧みな配置で使いやすい。自在シャワーはポイント高い。ただ混んでるとけっこう自由なのね(自由は嫌いじゃない)。
白湯のバブル湯ゾーン。例のカプセルみたいなバブル湯、ここは身体にしっくりきた。位置が案外難しいものなんですね、しゃがむと両腕がバブルカプセルの上にきて、少し腕で支えればえんえん浴びていられる。スイッチ式ではないので楽。ジェットバブルもありますが、底が妙にしっくりこない起伏で座るのか寝るのかわかんなくなり出ました。洗い場は久が原湯のような巧みな配置で使いやすい。自在シャワーはポイント高い。ただ混んでるとけっこう自由なのね(自由は嫌いじゃない)。
まあまあ、しかし、扉を開けて外へ出れば空いてる黒湯です。ここは源泉かけ流し(加温)、このときは透明度3-4センチで、比較的濃い。評判通りです。切石積浴槽なのでざらざらが足の裏を喜ばせますが、ヌルヌルは普通にあります。過度じゃないので少しあると書いたほうがいいのか。時間的に何時間も開いてるわりに、ここは綺麗な黒湯でした。バブルの黒湯は湯気がすごくて見えにくかったですが、墨を流したような黒湯は薄めのコーヒー色でバラバラのシルクバブルが散在。もちろんバブルなしは少し人が入ってる感はありますので神経質な人にはすすめません。匂いはしっかり。番茶に似ますが硬質というか、化石化した番茶ってありますよね、無いわ。
黒湯はしっかり温まりましたね。ここもガツンではなくほんのりジワリですが、濃いという評判は本当でした。サウナや水風呂はもういいですよね。フロントにたくさん飲み食い物あり、ビールにすればよかったけどカロリー低めの↓
銭湯サイダーまじ最高。塩レモンは脱水になりがちな自分にぴったりのローカロリー。でもビール
470円で文句言うな!
武蔵中原で買い物があるので歩いて戻ることにします。
さっき来た中原街道を戻ります。
かなり傷んでますがしっかり守られてる。
新しいですね。
多分これは屋敷神が残された。
中原街道のカギまできました。ここは少し右の直進道に入り、新丸子から帰ることにします。
武蔵小杉へ向かう商店街を突っ切る。
!!オオタニワタリ系のこいつってこのへんで外に生やすことできるの??
突き当りが見えてきます。
東急東横線に当たる手前、ここが丸子温泉です。正直冷えたので入ります。
リニューアル銭湯風ですが、昔ながらの温泉銭湯で、かなり流行っていますが、昔ながらの銭湯らしいというか、あまり不都合を感じないのはわたしが若干年齢を口にするのが不自由風の人間だからでしょうか。温泉銭湯というのはこういう番台があってそこで470円払い物も売ってて古い木でできた胸以下の高さのロッカーへ荷物をしまい(番台があるので安心感があります、ずっと番台とお話している人もいました(台と話しているわけではない))すぐ風呂場に入れて、浴槽は奥壁際にあり、そこまで洗い場を通って行く。確かに小さめには見えますが、白湯はしっかり何人も入れます。バブルジェット湯があり、鷹番の湯にあった説明漫画絵と同じような80年代絵があってほっこりします。黒湯のほうは仕切りで2つに別れていますが無理すれば計4人入れます。噴出循環していてけっこう濃い感があるも、調整温泉なので元の濃さはわかりません。湯を足して透明度5センチないくらいです。それでもそれなりにヌルヌルはありますね。サッと入って洗って出る、仕切りのない構造は合理的で安心で、外国人も来るのは駅チカの東横線沿線だからでしょう。ここはちょくちょくきたいしこれるな。巨大なリサイクルショップでレコードプレーヤーを物色して、新丸子駅でおわりです。今日すごいな。写真数が限界に達し再度gooブログ有料プランにしました。