ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(odeon)
端正な指揮ぶり(颯爽とリズムよくテンポも揺れず)終始明るい色調のオケの響きも好ましく、構造的な作品の見通しを非常によくしていて、ワグナーがコルトーなどにどう熱狂的に受け容れられたのかがわかる演奏。序曲全曲であることにも意味がある、、、ワグナー楽曲の完璧な構成をきちんと伝えたいのだ。最初少しテンポが前に流れそうになるがほぼ一貫してきちんと組み上がった演奏というふうで、むしろ中欧の演奏の方がデリカシーも楽曲分析もろくにされていないただ主情的で濁ったものに思えてくる。曲が近代音楽史に燦然と輝く完璧な管弦楽小品であることもあるが、とても気持ちがよく、聴いている間はこれこそマイスタだと思ってしまった。SPによくある性急なところも全くない。これはきちんと現代の耳で聴けるものだ。
端正な指揮ぶり(颯爽とリズムよくテンポも揺れず)終始明るい色調のオケの響きも好ましく、構造的な作品の見通しを非常によくしていて、ワグナーがコルトーなどにどう熱狂的に受け容れられたのかがわかる演奏。序曲全曲であることにも意味がある、、、ワグナー楽曲の完璧な構成をきちんと伝えたいのだ。最初少しテンポが前に流れそうになるがほぼ一貫してきちんと組み上がった演奏というふうで、むしろ中欧の演奏の方がデリカシーも楽曲分析もろくにされていないただ主情的で濁ったものに思えてくる。曲が近代音楽史に燦然と輝く完璧な管弦楽小品であることもあるが、とても気持ちがよく、聴いている間はこれこそマイスタだと思ってしまった。SPによくある性急なところも全くない。これはきちんと現代の耳で聴けるものだ。