湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆リャトシンスキー:交響曲第3番

2017年07月26日 | Weblog
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(RUSSIAN DISC)1955/12/29LIVE・CD


な、なんじゃこりゃあ。。フレンニコフ風かと思ったらドロドロの世紀末節じゃん(一部モダニズム)。奇矯な音響の不格好な配列。オーケストレーションもやたらブラスが鳴ってなんだかワンパターンというか、下手というか・・・でもこれって作曲家56歳の作品なんですよね(しかも3年後に改訂している)。よかったのは2楽章アンダンテ・コン・モート。もともとしーんと静まり返った所に鉄琴が響くような「惑星」的な音楽が好きな私はけっこう気に入った。でも12分は長いな。。4楽章は1楽章の「一休さん」音形(聞けば分かる)が復活して、祝祭的気分に脱皮するのかと思いきや、旋律がよくわからない繰り言を繰り返しだす始末。リヒャルトの影響を受けているのは明白だが、ソヴィエトの作曲家によくあるカンチガイモードに入ってしまったふう。オケの艶な音色に救われている。第二次大戦が影を落としていると言われれば思いっきり落としているように聞こえる。40分近くもの不格好な交響曲、機会があればお試しを。保証はしません。演奏は立派だけど、無印。

※2004年以前の記事です
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