○ブラフ四重奏団(EMI)CD
歪んだ擬似ステ録音のために音場が遠くなり迫真味がそこなわれている。すがすがしくも感傷的な演奏ぶりで各楽器の音色にはいずれも素晴らしくソリスティックな艶があり、ヴァイオリンのヴィブラートも美しく雄弁で、それだけにもったいない。終楽章は抑制的なテンポで精度のあるところも示しいかにも東欧団体といった趣があるが、それとて一枚オブラート越しに伝わってくるような音響。室内楽のデジタル復刻は難しい。
歪んだ擬似ステ録音のために音場が遠くなり迫真味がそこなわれている。すがすがしくも感傷的な演奏ぶりで各楽器の音色にはいずれも素晴らしくソリスティックな艶があり、ヴァイオリンのヴィブラートも美しく雄弁で、それだけにもったいない。終楽章は抑制的なテンポで精度のあるところも示しいかにも東欧団体といった趣があるが、それとて一枚オブラート越しに伝わってくるような音響。室内楽のデジタル復刻は難しい。