クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(PASC)1948/12/17live
既出か。pristineがすごいリマスタリングしてきて、擬似ステレオの人工的な新しさを突きつけてくる。いや、クーセヴィツキーみたいな指揮者はここまで加工して、古臭いイメージを一掃してやらないとならない。少し単調ではあるけれどシベリウスのオーソリティとして堂々と、前期交響曲的な雄渾な演奏を繰り広げており、シベリウスの繊細なメカニックを楽しむにはいくら加工しているとはいえこの音では無理があるが、なおクーセヴィツキーはやはりドラマの人で、明るく透明な響きの世界を提示するような現代的な観点はない。ロマンティックな雄大な世界を演出しておわる。拍手がまた人工的。。迫力はありますよ。