バーンスタイン指揮NYP(DG)1985live・CD
3番シンフォニーと組み合わされているが何れも穏健な作風に依っており、こちらはしんとした空気感を持つ劇音楽からの編曲で、コーラングレのための、とも書くがコーラングレとトランペットの対話のような、ソロを中心とした音詩。高音をひたすら分厚くし低音域(ここでは弦楽のみ)は1パートしか受け持っていない、そういう空疎な響きがアメリカ的なるものを、カラッと晴れた西部の荒野に吹きすさぶ風のようなものを感じさせる(これは「市」だけど)。バーンスタインにしてはすこし冷たく感じるのは曲のせいか、このころのニューヨーク・フィルの持ち味か。特筆すべき派手さはなく、旋律もぱっとしないが、劇音楽として意味を考えて聴けば面白みもあるかもしれない。
3番シンフォニーと組み合わされているが何れも穏健な作風に依っており、こちらはしんとした空気感を持つ劇音楽からの編曲で、コーラングレのための、とも書くがコーラングレとトランペットの対話のような、ソロを中心とした音詩。高音をひたすら分厚くし低音域(ここでは弦楽のみ)は1パートしか受け持っていない、そういう空疎な響きがアメリカ的なるものを、カラッと晴れた西部の荒野に吹きすさぶ風のようなものを感じさせる(これは「市」だけど)。バーンスタインにしてはすこし冷たく感じるのは曲のせいか、このころのニューヨーク・フィルの持ち味か。特筆すべき派手さはなく、旋律もぱっとしないが、劇音楽として意味を考えて聴けば面白みもあるかもしれない。