湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:古風なメヌエット

2018年08月01日 | ラヴェル
ロザンタール指揮パリ国立歌劇場管弦楽団(Ades/Universal)1957-59・CD

もともと新古典主義であるラヴェルのスタイルが世界の流行りに先んじて出た作品だが、管弦楽版はかなり派手で、しかもロザンタールのものは録音のせいもあってか古典的な趣はなく、どぎつい色彩を放ち、同曲の管弦楽編曲の演奏としても特異な威力を放っている。気宇壮大スケールが大きすぎ、シュッとした典雅な雰囲気は0。ハープやトランペットの音が異様に耳側で聴こえてくるのは古い時代の録音のせいかもしれないが、聴くところ50年代ステレオとしては世界最高レベルの録音なのであり、ロザンタールも聴いているだろうから、ロザンタールの好みとしてもおそらく、これで合っている。
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