湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ラヴェル:マ・メール・ロア組曲

2016年10月27日 | Weblog
ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(timpani/naxos配信他)1929-33・CD

酷いSP起こしノイズを前提として同時代の指揮者の録音と比較するとピエルネより技術が勝るのは明白で、国は違うがダムロッシュのような専門指揮者として聴かせる力、オケの統率力の強さは感じるが、何よりラヴェルの「仕掛け」を的確にとらえ、それをしっかり構築させて特有の管弦楽の魅力を届かせている点が違う。勢い任せ、情感に訴える、そういったスタイルではない(かといって情感に訴えないことは無い、スコアから本来的に訴える力を引き出している)。この時代の録音でここまで立体的な構築性を、キラキラしたやわらかなフランスオケの音をもって表現したものは他にあるまい。コッポラほどではないが骨董時代にフランス音楽の網羅的録音を任されただけのものはある(ラムルー管という手兵は技術的にはやや弱いが指揮者とのコンビネーションは板についている)。同曲、もっと新しい繊細な録音のほうが良いことは確かだが、同時代のものに興味あるならトスカニーニなど外国の「作曲家よりも権威のあった」有名指揮者とともにこちらにも触れておき、差異を確かめるのも良いと思う。
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ラヴェル:古風なメヌエット

2016年10月27日 | Weblog
ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(timpani/cascavelle/andante/naxos配信/polydor)1930/1/13・CD

timpani盤からの印象で書く(骨董録音は復刻によりかなり印象が異なってくる)。丁々発止のアンサンブルがリズミカルな中に構築されていて胸がすく思いがする。互いに被せるくらいの勢いの掛け合いがじつに素晴らしい。正直SP期のオケなので、緩い感がつよく管楽器には雑味が多いのは人によっては嫌がる点だろう。
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ラヴェル:スペイン狂詩曲

2016年10月27日 | Weblog
ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(timpani/naxos配信他)1929-33・CD

「フランス交響楽のパノラマ」と題するCDボックスで集成されている中の一曲。ロザンタールのセッション録音に似たところがあり(SP期のオケなので技術・精度には問題があるが)、立体的に明確に組み立てられた管弦楽からは極めて効果的に色彩が引き出され、そのぶん整えた感がありスピードを損なっているが、聴かせるべき創意のこめられた音が常にはっきり捉えられている。高音打楽器の用法、ヴァイオリンの特殊奏法、いろいろ気付かされるところがある。全体構成がよわく、和音のバランスには配慮が行き届いているがロザンタールのようにどこかしら拡散的な印象を与える面は否定できない。まあまあ、という一言。
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デュカス:魔法使いの弟子

2016年10月27日 | Weblog
ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(timpani/naxos配信他)1929-33・CD

今は無きtimpaniレーベルがアルベール・ヴォルフとラムルー管弦楽団の蜜月記録をボックス集成していた。SP板起こしでノイズは酷い。音像は明瞭にとらえられ、はっきりした発音、明るく色彩的でかつ集中力があり、このコンビの相性の良かったことをあらためて確認できる。かつては店頭からすぐ無くなってしまい入手が困難だったが、ネット流通の拡大とCD価値暴落により難なく手に入ることだろう。調べたらnaxosの配信音源に含まれていた。SP復刻はうるさ方が何かと難癖つけては原盤主義を唱えたものだが、この復刻はノイズ耐性さえ身に着けていれば元の像が容易に把握可能な範疇にあるので好き者にはおすすめである。すくなくともピエロ・コッポラより情感と技術を感じ取ることができ楽しめると思う。同曲はわたしはあまり得意ではない。デュカのはなつ前時代的な「古臭さ」が苦手なのだ。ここでは構成が弱いというかロマンティックな雰囲気、物語性は希薄。しかしドビュッシー時代のフランスの革新的な管弦楽構造、ひびきがよく伝わってきて、ラヴェルを聴くような、明瞭さ、そして清新さが印象深い。リズミカルというほどではないが浮き立つような感じも快く、変に細工の無い程よいテンポ設定もよい。フランス古記録として貴重なもの。
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☆ケクラン:燃ゆる茂み

2016年10月26日 | Weblog

○デゾルミエール指揮フランス国立放送交響楽団(THE CLASSICAL COLLECTOR)1951/11/19シャンゼリゼ劇場初演LIVE・CD

響きはヒンデミットのように輝かしく、オネゲルのように緻密で、ミヨーのように華麗で、メシアンのように色彩的だ。しかしこれは紛れも無くケクランの曲であり、この美しさに魅了されない者はいまい。あくまで清らかな曲趣、「象牙の塔に篭り自らの為に作曲する」と言ったケクランの静寂の時が、この神秘的で感動的な交響詩を産み出したのだ。二部構成で一部は45年11月、二部は38年完成。ほぼケクランの管弦楽作品の絶筆に当たる。ロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」終章に材を得たものだが、哲学的で神秘主義的な傾向が強く、その意味ではメシアンの世界に近いかもしれない。サティより僅か1才下、ラヴェルより9才年上のケクランは、その長命故に実にメシアンの時代まで意欲的な作曲・著述活動を続けていた。オンド・マルトゥノを使用した1860年代生まれの作曲家などケクラン位だろう。一種映画音楽的な面もあるがそれだけに無調的な部分が目立つことなく聴き易くなっている。代表作のひとつであることから名前だけは有名なものの、恐らく、現在に至っても殆ど両手で数える程しか演奏されていない(93年のこの盤には初演を含めてたった3回しか演奏されていないとある)曲ではあるが、作曲家自身すら実演を聴くことが叶わなかったことを思いながら、無類の映画好きで知られたケクランの自伝映画を夢に見よう。没後1年のこの初演ライヴ録音はマニア好みの指揮者デゾの鮮やかな表現が悪い音の中から香気を放っている。古い録音に慣れた向きなら十分楽しめると思う。○。(1994記),
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

2016年10月26日 | Weblog
ロジンスキ指揮トリノ放送交響楽団他(SLS)1956/2/2

フルトヴェングラーを想起させられざるを得ないが緩急の付け方が非常に滑らかで恣意的な表現が気にならない。ザッツが揃わながち、いつものロジンスキとくらべオケの統制がゆるい感じもするものの、このオケだから良い方。揺れない(僅かに前へ流れる)テンポに対し急進部の強靱でリズミカルな表現や緩徐部にあらわれる歌心には惹かれるものがある。雑味があったとしても弦楽セクションは褒められて然るべきだろう(三楽章一箇所ポルタメントはこのオケらしいなと苦笑)。木管の音色も美しい。冒頭からブラスがトチる性急な四楽章には賛否あろうがここでも弦楽の歌心が際立って私は好き。緊密なアンサンブルも楽しめる。歌唱もロジンスキ流にのっており違和感はない。終盤の合唱は力強く偉大にひびく。毅然とした、がっちり組み上がったスケールの大きい演奏を好む向きには甘く思われるかもしれない。それを考慮したうえでも飽きさせない解釈ぶりには引き込まれるものがあった。録音はSLSクオリティでノイズが酷い(ロジンスキライヴ録音クオリティとも言える)。
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☆スクリアビン:法悦の詩(交響曲第4番)(1904-07)

2016年10月25日 | Weblog

◎スヴェトラーノフ指揮フランス国立管弦楽団(naive)2001/1/25live・CD

総演奏時間25分32秒の凄絶たる名演である。中規模の管弦楽曲として前プロに組まれる程度のものと扱われてきた同曲に、「交響曲」という名前をあたえるのに何の躊躇も与えさせない、そういった演奏だ。スヴェトラーノフの演奏にはしばしば付与される「神懸かり的」という形容詞を、ここでも使わせて頂きたい。クライマックスの、これ以上は不可能なほどの超遅テンポで粘りに粘った表現は、オケの美しく透明な音で浄化され、高くおおきく、眩い光に満ち溢れて、それはもはや崇高ですらある。スクリアビンが聴いたらさぞ感動したことだろう。「法悦」という個人的で卑近な感覚を、スクリアビンの目したとおり、万人の解脱と神との融合という壮大な妄想に解き放つものとなりえている。そんな演奏を私は他に知らない。解釈の全般はEXTON盤とほぼ変わらず、オケの力量や総体の完成度でいえばそれらロシア盤に水をあけねばならないかもしれないが、ここでスヴェトラーノフとフランス国立オケは不思議な釣り合いを見せており、ライヴならではの臨場感も含め、独特のカタルシスを与えるものとなっている。終演後のブラヴォーの嵐はこの演奏の凄さを裏付けるものだ。最晩年のスヴェトラーノフの底力を見せ付けられた。,
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オネゲル:前奏曲、フーガと後奏曲

2016年10月25日 | Weblog
ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI)CD

いかにもオネゲルのつけそうな題名で、バッハに倣った書法、対位法を駆使しがっちり固めた、まったく六人組ふうではない作品だがこれはもともと六人組の記念盤LP収録の音源(仏EMIの二枚組CDはLPの全音源を網羅している)。第二次大戦後作品なのに戦前とあまり変わらない作風、もっとも映画音楽的に効果的に展開する旋律が2,3番あたりの交響曲のように魅力を放っていたり、さすがプロフェッショナルを自認していた作曲家、というところ。それほど魅力のない楽想が通奏されるところ、中盤の盛り上がりからなぜか渋いフーガでつなぎ(連続して奏される)長々しい平和な音楽からなぜか奈落にいたる構成(連続して奏される)は飽きる向きもあるかもしれない。というか「渋い」がオネゲルの本質であって、こういうものは聴衆を意識した作品と思う。あとはアルトサックスが古典風に落ちそうな音楽をモダンに引き戻しているのは耳をひく。ツィピーヌは職人的にこなし穴が無い。オケの力量によるところも大きいだろうが、かならずしも難曲ではないのでそこはどうでもいいか。
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タイユフュール:管弦楽のための序曲

2016年10月25日 | Weblog
ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI/cherry)1953・CD

六人組を記念する盤でコクトーによるスピーチのあと収録されている(仏EMIのCDではルーセルの壮麗な合唱曲のあとに入る)派手で楽し気でいかにもパリ社交界というか、六人組そのものである。多彩な楽器の用法、とくにクラヴサンはプーランクらのものよりも管弦楽に取り込まれた「一要素」として機能しており面白い効果を発揮している。耳に新しいひびきもある。短いがきっちりまとめられた演奏。
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ルーセル:フランク人の軍歌

2016年10月25日 | Weblog
ツィピーヌ指揮パリ大学合唱団、パリ音楽院管弦楽団(EMI)CD

晦渋でルーセルとしては前衛的な作品。哀歌ふうであり、トランペットによる警句の織り込まれた不安感に満ちた音楽で、短いが重い。この演奏はやや地味な感がある。
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ルーセル:詩篇80番

2016年10月25日 | Weblog
セネアル(t)ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団、パリ大学合唱団(EMI)CD

比較的重い響きをもち半音階的なうねる低音部をともなう古風なメロディなど、ルーセルらしさともとれるが少し野暮な雰囲気が続く、と思いきやエキゾチックなフレーズがあらわれ、しばし新鮮な空気に触れるとルーセル特有の単純で強いリズムがしっかりした、若干攻めた響きに支えられて最盛期の作風に至る。高音の長い音符の下で不可思議にゆったり揺れる旋律など前衛にも受けていたこの作曲家の独創性を象徴しており、それが単なる前衛で終わらず、「セレナーデ」を思わせる次世代印象派的な魅力を持っているのが素晴らしい。ちょっと色々と変化に富みすぎて散漫な感もあるが、歌曲や合唱曲も多く残したルーセルの歌唱の扱いも自然でうまい。ツィピーヌはルーセルの譜面に示された変化をデフォルメすることはないが、聴きやすくまとめている。合唱などなかなか良い。モノラルのスタジオ録音。
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フローラン・シュミット:詩篇第47番

2016年10月25日 | Weblog
デュヴァル(sp)テシエ(vn)デュルフレ(org)ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団他(EMI)CD

正規セッション録音ゆえモノラルではあるが状態は素晴らしく良い。とりわけ合唱とソロが明瞭に大きくとらえられ、楽曲本来の姿をしっかり示している。総体として迫力があり、部分として創意に満ち、ワグナーの影響はほぼフランス音楽的な清新な響きの中に吸収され、力強くも、彫刻の内部まで見通し良いはっきりした演奏となっているのはツィピーヌの実力を示すものと言っていいだろう。フランスEMIのCDにおいてはアナログ盤では味わえない、混じりっ気のない純粋な音の饗宴が、この作曲家の明るく開放的な一面を前面に押し出して、さまざまな要素が過多に詰め込まれたようなところを全く感じさせない。モノラルでなければ、スタンダードな名演として推せる演奏。
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☆ウォルトン:交響曲第1番(1932-35)

2016年10月24日 | Weblog
◎ボールト指揮フィルハーモニック・プロムナード管(ロンドン・フィル)(NIXA/PYEほか)

モノラルBBCのクリアさも良いが、愛着あるのは古いスタジオ盤だ。LPでもレーベルによって音が違い、CDでも多分そうなのだろうけど(LPしか持ってません)、フルートを始めとする木管ソロ楽器の巧さ、音色の懐かしさ、ボールトの直截でも熱く鋭くはっきりと迫る音作り(1楽章、終楽章など複雑な管弦楽構造をビシッと仕切って、全ての音をはっきり聞かせてしまうのには脱帽・・・ここまで各細分パートしっかり弾かせて、堅固なリズムの上に整え、中低音からバランス良く(良すぎてあまりに”ドイツ的”に)響かせている演奏はそう無い)はどの盤でも聞き取れる。揺れないテンポや感情の起伏を見せない(無感情ではない。全て「怒っている」!)オケに、野暮も感じられるものの、表現主義的なまでの強烈なリズム表現は曲にマッチしている。50年代ボールトの金属質な棒と、曲の性向がしっかり噛み合った良い演奏。もっとも、ウォルトンの曲に重厚な音響、淡い色彩感というのは、違和感がなくはない。,
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バルトーク:弦楽、打楽器、チェレスタのための音楽

2016年10月24日 | Weblog
コンドラシン指揮モスクワ・フィル(eternities)1969/2/26live

これは素晴らしい。録音が良くなく一部ボロボロで、痩せた音に残響を加えたような(というかホール残響だろう)ところに音量が大きくなるとカットされて抑えられてしまう感じは、演奏そのものの印象を不当に貶めかねないが、耳をすませて聴いていてもこの分厚さにもかかわらず、それと認定しうるミスが無く、強い適性を感じる。モスクワ・フィルはブラスが無いとこんなに完成度の高い演奏ができるのか、と不穏なことすら口にしてしまう。三楽章の毒々しさも素晴らしい。終楽章冒頭の激しいピチカート(これはバルトークピチカートと呼ぶのか?)がびしっと揃っている時点で勝ちなのだが、もっともこのライヴ、やや疲れてきたっぽいところもあって、激しい動きで弦の若干のバラけも出てきてしまい、構成感が半端で最後断ち切れるように弱く終わるから、拍手も通りいっぺんの感じだが、まあ、ソ連の聴衆なんて他所の現代曲には冷たいもので、上手くいっても反応は同じだったのかもしれない。コンドラシンにはバルトークの録音が無いわけではなく、いずれ今風の精緻なものではないが(バルトークはミスを許さずひびきの精緻さを追求すべきという意見なら聴かないこと)、いかにこの時代の現代曲において聴衆との接点を保ちつつ、高度な技巧や発想をつぎこんだ意欲作で、他を寄せ付けない魅力的なものであったかは、クーセヴィツキーが振った数多あるアメリカ現代作品の録音と比べると一目瞭然、その時代のオケのスタイルを前提として書かれたとすると、コンドラシン・モスクワフィルのコンビはまさにその道を行っているから、むしろ正統と言っても過言では無いと思う。悪名高いクーセヴィツキー流の改変は無い、クーセヴィツキーに欠けている色彩感もすごいから、機会があれば聴いてみると楽しいと思います。
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ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

2016年10月24日 | Weblog
コンドラシン指揮モスクワ・フィル(eternities)1967/5/12

拍手無し環境雑音無しゆえ以前書いた音源と同じ放送音源かもしれない。四楽章にホルンの派手な事故が聴かれるので正規のセッション録音ではないだろう。冒頭よりぶっきらぼうな発音でロシアっぽいなあと思ったら弦がビシッと揃いリズムキレキレでガシッとしたアンサンブルが繰り広げられる。中欧ふうの重心の低い響きも安定感があり、じつに板についた演奏ぶりである。後年外へ出て活動したコンドラシンが、やっぱりこのモスクワ・フィルとのコンビにおいてこそ真価を発揮できていたんじゃないか、とすら思える息のあったところが楽しめる。あっという間に聴き終えてしまう一楽章がおすすめだが、三楽章のアンサンブルもコンドラシン向きのガシガシいく音楽で楽しい。録音は良くはない。少し残響を加えたモノラル。
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