○ガウク指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(?)LP
ソヴィエト盤ゆえどこが出しているのかレーベル名不明です。すいません(泣)。音の処理がアバウトな感は否めない。ぼわっとした聴感だ(まあガウクの特徴ではあるが)。リズムが重要な楽曲ゆえ、もっと鋭く、もっと正確な発音が欲しい。音の輪郭があいまいなのだ。1楽章はそれゆえあまり魅力的ではない(ある程度は録音のせいかも)。2楽章のワルツはリズムを崩して大きな波を作っており、違和感がある人もいるだろうが、私は印象的に思った。フレージングも艶やかで、非常に短いスパンでテンポが極端に変化する。とても感情が篭もった解釈だ。解釈を表現にするには冷静な観点が必要なわけで、この演奏も即興的な思い付きで伸び縮みをしているわけでは決して無い。強力な弦楽合奏のザッツの揃い方からしてアマチュアリスティックな感覚に支配された演奏ではないことはあきらかだ。まさにメンゲルベルク的である。この演奏でいちばん印象的な楽章だ。3楽章は私の盤の状態が極端に悪いため評しづらいが、前向きなテンポで駿馬が疾走するような表現が初々しさすら感じさせる。主部を導く警鐘をもっとガンガン鳴らしてほしかったが好みか。ゆるやかな場面になると極端に(ディジタルに)テンポを落としてデロデロにやろうとするところは古い指揮者ぽくてちょっといい。中間部の最後、ハープのとつとつとした伴奏にのったヴァイオリンのいかにもラフマニノフな半音階的フレーズにはロシアの大地に朝日の差すような独特の妖しい明るさがかもされていて面白い。ギャロップが再開するところでは各パートかなり俊敏で鋭いリズムの掛け合いを行っていて胸がすく。このテンポはガシャーンと盛大なクライマックスまで維持される。結部直前はロシア民謡的な新しい主題がひとしきり奏でられるが、短い主題回帰で騒々しく終了。つくづく・・・いい録音で聞きたかった・・・。,
ソヴィエト盤ゆえどこが出しているのかレーベル名不明です。すいません(泣)。音の処理がアバウトな感は否めない。ぼわっとした聴感だ(まあガウクの特徴ではあるが)。リズムが重要な楽曲ゆえ、もっと鋭く、もっと正確な発音が欲しい。音の輪郭があいまいなのだ。1楽章はそれゆえあまり魅力的ではない(ある程度は録音のせいかも)。2楽章のワルツはリズムを崩して大きな波を作っており、違和感がある人もいるだろうが、私は印象的に思った。フレージングも艶やかで、非常に短いスパンでテンポが極端に変化する。とても感情が篭もった解釈だ。解釈を表現にするには冷静な観点が必要なわけで、この演奏も即興的な思い付きで伸び縮みをしているわけでは決して無い。強力な弦楽合奏のザッツの揃い方からしてアマチュアリスティックな感覚に支配された演奏ではないことはあきらかだ。まさにメンゲルベルク的である。この演奏でいちばん印象的な楽章だ。3楽章は私の盤の状態が極端に悪いため評しづらいが、前向きなテンポで駿馬が疾走するような表現が初々しさすら感じさせる。主部を導く警鐘をもっとガンガン鳴らしてほしかったが好みか。ゆるやかな場面になると極端に(ディジタルに)テンポを落としてデロデロにやろうとするところは古い指揮者ぽくてちょっといい。中間部の最後、ハープのとつとつとした伴奏にのったヴァイオリンのいかにもラフマニノフな半音階的フレーズにはロシアの大地に朝日の差すような独特の妖しい明るさがかもされていて面白い。ギャロップが再開するところでは各パートかなり俊敏で鋭いリズムの掛け合いを行っていて胸がすく。このテンポはガシャーンと盛大なクライマックスまで維持される。結部直前はロシア民謡的な新しい主題がひとしきり奏でられるが、短い主題回帰で騒々しく終了。つくづく・・・いい録音で聞きたかった・・・。,