毎日のようにいろいろな研修会に参加、どの講演会がよかったとか余り研修内容がいまいちだったとか、その日のうちに考えをまとめておかねば、大変なことになります。夜遅く帰宅してもその日の内容や自分の考えを、ブログに書き留めることにより後で整理がつきやすいなどと勝手なことを思いながら書いています。
今日の講演はアメリカ在住の、臨床ソーシャルワーカー、社会福祉学博士、昭和12年生まれ、日本とアメリカを行ったり来たりと活躍されている方です。もう50年もアメリカ生活、それでもまだ英語は日本流ですと、幼児期の記憶が脳に焼き付いるのでと笑いながら話されました。
人間は生き物の中で一番進化した脳を持っているそうです。成熟するまで20年から22年以上かかって複雑な人間社会組織に適応できる脳になるそうです。従って22歳までの家庭環境が脳の発展には欠かせないとか。
0~生後3ケ月が一番大切な節目、この時期にもう大人の90%までの脳に発達するそうです。
次に0歳から3歳までが脳の爆発的に発達する重要な時期、これは生まれたばかりの新生児は体の不快感だけに反応します、痛いとか、お腹がすいたとか、眠いなどと不快感を訴えますが、母親はその不快感を取り除いてくれる度に子どもは安心や安全と快感を味わいます。出産から3ヶ月ごとに何百回と繰り返される哺乳、入浴、抱擁、母親の優しい声、アイコンタクトなどで子どもとの絆が深まっていきます。その時期の虐待や、施設に預けられた子どもは、親の温もりを知らずに成長、人間関係がうまくできなくなります。
5歳までは親の保護の元、脳もっどんどん進化して6歳で大脳辺縁系の発達は終わるそうです。
脳神経の回路の連結部の発達は出生時は50兆、1歳で大人の1,5倍 6歳で大人の2倍、1000兆 学童期に1000兆の中から使う回路と使わない回路が剪定され、14歳で500兆大人と同じになります、思春期に前頭葉が急激に発達20歳から22歳で大人の脳になるそうです。
学童期に積み込まれた知識や、英会話などは一番頭に入やすく、脳に残るそうです。学童期の勉強はいかに大切かもう遅いですが。
今日の話は里親のことですが、子どもを手放さなければならない理由はいろいろあるでしょうが、海外では生まれてすぐ、里親や養子縁組の親に引き取られ自分が産んだ子として育てる。日本は乳幼児施設で保護、2歳頃には育児園や児童施設と、脳の発達段階には愛情のこもった人間関係ができないまま成長し、人間社会に適応することができなくなることが多いそうです。