この時期ににザクロをいただきました。ザクロは実家に庭木として植えられていました。独特なオレンジ色の花、花が落ちたガクはタコウインナーそのもの、それがこのように大きくなります。
ザクロは中東の方から中国を経て日本に渡ってきたそうです。寿命の長い樹木で、独特の形状の果実を付けることで有名な落葉高木です。
光沢のある明るいグリーンの小さな葉をつけます。枝に小さなトゲがあるのも特徴です。日当たりがよければ花付きがよく、実もたくさん収獲できるので、昔から庭木として好まれてきました。
札幌で樹木は見ることがありませんが、子ども心に、余り美味しくない・・酸っぱいそんな思いでしかありません。
花が独特、暑さが来る前、花が咲くのは初夏、5~7月頃です。鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。花は、肉厚なオレンジ色のガクの間から飛び出すように花びらを広げます。
実の収穫を楽しめるのは10~11月です。
秋が深まってきた頃、十分に熟すと厚みのあるオレンジ色の果皮がひび割れるように裂け始めます。中にはぎっしりと、宝石のような小さな実が詰まっています。この小さな実は食用になり、ジュースやジャムの他、生食もできますが、家ではほとんど鑑賞用・・子どものおやつだったのでしょうか。
子どもの頃は小さな実を歯で軽く押すように噛むと、程よい酸味と甘い果汁が口の中に広がります。
この小さな実の中にさらに小さな種子が入っています。種を飛ばしながら口の中に入れて遊んだことを思い出しました。多分口元は真っ赤にして。
ザクロの味は「人肉の味」と言う伝説があります。今でもザクロを見ると・・人肉の味がするのだと・・娘に話しました。
しかしこのような言い伝えがありました。
仏教に登場する鬼子母神、女神がいました。鬼子母神は非常に子だくさんな神様で、子育ての体力をつける為に人の子供をさらって食べていました。それを見かねたお釈迦様が鬼子母神の子供を1人隠したところ、鬼子母神は大いに悲嘆にくれました。お釈迦様は「自分の子供がいなくなる悲しみがわかったのなら、もう人間の子供をさらって食べてはいけない」と鬼子母神に告げ、代わりにザクロを食べるように伝えたそうです。
また「お釈迦様が、人間の代わりにザクロを食べるように戒めた」というのは、日本で広まった俗説だそうです。今の”鬼滅の刃”でしょうか。
ザクロの果汁に含まれる栄養はビタミンC。ビタミンCは抗酸化作用が強く活性酸素から細胞を守り、コラーゲンの産生を促進する働きがあるため、肌の老化を防ぎ弾力やハリを与える効果があります。また、メラニンの生成を抑えることからシミの予防改善にも効果的です。カリウムの含有量が果物の中では多く、体内の余分な水分を排出し、むくみの改善に役立ちます。ザクロ一つ、食べてしまえばそれまで、しかしネットで調べると色々なことが分かりますね。女性にうれしい効果がたくさんあるフルーツ、食べないわけはないでしょう。何とか挑戦します。
これだけ取れました。まずは冷凍して、サラダに振りかけて食べましょうか。ジュースならコップ1杯分ですね。