りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

夜想。

2009-09-10 | Weblog
僕は、真夜中が好きです。
DVDを見たり、本を読んだり、ドライブに出かけたり・・・。
夜な夜な、挙動不審な行動をしています(笑)
そして、そういうことをする時は、必ず一人です。もう絶対的に。

真夜中に、一人。

これをキーワードに創ったのが、このポスターでした。
真夜中に一人でいると、日中、澱んでいた心が浄化されて
ゆくような感覚になります。
気持ちが丸裸にされる感覚。
実際に、仕事や家族や色んなモノから解放されて、精神的に
落ち着くのかもしれません。

心地よい孤独。

・・・とでも表現すればいいのかな?
そんな感じがたまらなく好きなんですね(笑)

だからと言って、他方では、完璧な孤独にはなりたくない、
と思っている自分もいる。
人間は、絶対に一人では生きていけない。
仮に、“今の私は完全に孤独だ”と思ってしまう状況に
陥っても、必ず世界のどこかには、
自分のことを見つめている、つながっている、つながろうと
している、つながるべき人がいると、僕は信じています。
それを、背景の高層ビルの下の“目”で表現してみたんです。

“人間は、決して独りではない。きっと、誰かが君(僕)と
つながろうとしている”

結局、描き進めるうちに、それがこのイラストのメインテーマに
なりました。
描いているうちに、テーマが深化して固まることもあるんですね。
そんなことを、僕に教えてくれた作品でもあります。

作品のタッチとしては、思いっきりピカソ(爆)
田舎の少年が、夏休みの美術の宿題で、図書館のピカソの図録を
見ながら、見よう見まねで描きましたって感じですね(笑)
ちなみに、僕は図録は見てないですよ(爆)
幻想的でポップな感じを出そうとしたら、気がついたらこんな
タッチになっていた (^_^;)
まぁ、僕は田舎の少年ではないけど、地方のクリエーターなんで
お許しくださいませ m(_ _)m

タイトルに関しては、最初は「Midnight Tripper ~真夜中に清めて~」
というタイトルだったんです。
これは佐野元春が1982年に発表した歌のタイトルで、その歌に
インスパイアされた部分も多かったので。
でも、そのまんまのタイトルではあんまりにも芸がないので、
「夜想(やそう)」というタイトルに変えました。
そしたら、とある人から指摘されまして・・・。
あのショパンの曲に「夜想曲」ってあるんですね (^_^;)
恥ずかしながら、知らなかった・・・(汗)
そんなこともあって、もっと語彙の引き出しを作らにゃいかんなぁと、
反省した作品でもあります(笑)

蛇足ですが、こうやって、自分の作品の制作意図を書いていると、
昨日UPした HEA(R)T BEATにしろ、今回の夜想にしろ、僕は佐野元春から
多大な影響を受けているんだなぁと、あらためて痛感しています。
ダテに27年も聴き続けていないなぁ、と(笑)
これって、思春期に出会った人やモノが、後の人生に多大な影響を
与える証左ではないでしょうか。
だからこれからも、イラストにしろ小説にしろ、僕が何かを創る時、
彼の影響が垣間見える作品を創ることは、大いにあり得るでしょうね・・・。

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