りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

おかえり。

2009-09-12 | Weblog
この作品は、今から10年前に描いた作品です。

この作品を創る前までは、どちらかというと、パンキッシュと
いうか、アナーキーというか、意味不明というか(笑)、
“分かるヤツだけが分かればいいよ”的な作品を創ることが
多かったんです。
・・・で、結局、誰も分かってくれないというね(爆)
まぁ、要するに無意味にトンガってたわけです (^_^;)

そんなある日、ふと、突然、頭の中にこういうビジュアルが浮かんで。
で、アイデアノートに簡単なラフデザインを描いて、それから、
毎日少しずつ仕事の合間に描き上げていったんです。
不思議な感じでしたね。
自分で描いているのではなく、まるで誰かに導かれて描いている
ような感じがして・・・。
結局、延べ1ヶ月くらいかけて描いた記憶があります。
HEA(R)T BEATは3時間くらいで完成したけど、この作品は制作時間で
いえば、たぶん最長記録でしょうね。

出来上がった作品を見て、自分でも驚きました。
“これ、ホントに俺が描いたの?”って。
それまで、自己満足の塊のような作品しか描けなかったのに・・・。

実はこの作品を描いていた頃、僕の中でひとつの転機があったんです。
はじめての子どもが、生まれたんです。
つまりこの作品は、僕が“人の親”になって初めて描いた作品だった
わけです。

その時は無我夢中で分からなかったけど、僕にとって、“親”になると
いうことは、それはもう、とてつもない変化だったんでしょうね。
それこそ、全身の細胞がすべて生まれ変わったような大変革。
だからこそ、こんな柔かく優しいイラストが描けるようになれたのかな、
と思いますね、今、振り返れば・・・。

この作品は、タイトルにも苦労したんですよ。
どういうタイトルが良いか、皆目検討がつかなかった(笑)
色々と考えた末、最終的に自分の中で残ったのが「ただいま」と
「おかえり」だったんです。
「ただいま」は、空からハートのパラシュートで帰って来る妖精たち
の視点でのタイトルです。
一方で、「おかえり」というのは、(この画像では見えにくいけど)
地上で待っている妖精たちの視点なんですね。
結局、僕は後者を選びました。
家族であれ、兄弟であれ、親戚であれ、恋人であれ、一日の終わりの
夕暮れに、待ってくれている人がいるということは、とても幸せなこと
だと思ったから。

そんな僕の気持ちが伝わったのか、この作品は人気が高くて、
awesome!さんに登録してある僕の作品の中でも、売上げ枚数が
最も高いそうです。
それは、僕も素直に嬉しく思っています。

ちなみにこの作品はポストカードサイズに縮小して、僕も自宅の
リビングに飾っているんですよ。
色んなイラストを描いてawesome!さんで販売してもらってますが、
自宅に飾っているイラストは、唯一、この作品だけです。

●お問い合わせ・お求めは・・・↓
http://asm-shop.com/
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