りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

植条公民館。

2009-11-04 | Weblog
実家に帰った。

親父が用事があるというので、
実家の近くの公民館に一緒に行った。



植条(うえじょう)公民館。
公民館と言っても、木造平屋建ての地域の集会所である。
築40年は過ぎているだろう。

中に、入った。
入ると同時に、古い家屋独特のカビ臭い饐えた匂いが鼻をついた。



何年ぶり・・・いや、何十年ぶりだろうか。
大人になって、この公民館に訪れたのは、たぶん初めてだ。
小学生の頃は、子ども会の行事で、月に一度はここに地域の
子供たちが集まっていた。
12月24日は、必ずクリスマス会がここで開かれた。
子どもの頃からあまり集団行動が得意ではなかった僕は、
嫌々、そのクリスマス会に出てたっけ(笑)
秋祭りの時は、子どもだけで神輿を担いで地域をまわって、
最後に公民館で解散した。
解散する時に、ご褒美にお菓子とカルピスをもらえた。
子どもなりに一所懸命担いで、喉がカラカラになったんだろう。
飲み慣れているはずのカルピスが、なぜかものすごく美味しくてね。
その記憶が、今でも強く残っている。

そんなことを思い出しながら室内を眺めていると、
部屋の隅に、懐かしいモノを発見した。



まだ、あったんだ・・・・。
このラジカセ、たしか僕らが小学生の時からあった。
僕らが小学6年生になった時、最上級生ということもあって、
その年のクリスマス会は、もう好き勝手にやった(笑)
それまでのクリスマス会というと、「ジングルベル」や
「きよしこの夜」をお行儀よく歌って、ケーキを食べて・・・と
いう感じだったのに、その年は、音楽好きな同級生がそれぞれ
カセットテープを持ち寄って、このラジカセでそのカセットに
収録された音楽を流したんだ。
前年までは「きよしこの夜」が流れていた公民館に、その年は
マッチの「ギンギラギンにさりげなく」が大音量で流れた(爆)

どうして今回、僕が親父につきあって公民館に行ったかというと、
この度、公民館の前の道が拡張工事されることが決定したそうで、
それにともなって、この植条公民館も取り壊されることになった・・・
と親父から聞かされたからだ。
それを聞いて、ちょっと感傷的になったんだと思う。
取り壊される前に、もう一度見ておきたくなった。

具体的な取り壊し時期は、まだ決まっていないらしい。
もし決まったら、取り壊される前にもう一度、全国に散らばった
あの頃の悪ガキを集めて、大人になった「子ども会」を開くのも
いいかもしれない・・・。
コメント
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