りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ピエロ。

2009-11-30 | Weblog
人がサーカスに行く回数で最も多いのは“2回”だそうだ。
一度目は、子どもの時に親といっしょに。
二度目は、親になって子どもといっしょに。

今日、サーカスに行って来ました。
人生で二度目。
親になって子どもといっしょに。



会場は、福山の広い公園の中(だったような気がする)
生まれて最初に見たサーカスも福山で開催された
サーカスだった記憶がある。
僕はちょうど僕の息子と同じ歳くらいで、
雨がザンザン降りの日で、サーカスの内容よりも
足元が泥だらけになって、ものすごく不愉快になった
ことの方が今でも強く記憶に残っている。

でも、あれから30年以上過ぎて訪れたサーカス会場は、
昔と違って、“見世物小屋”のような雰囲気はなく、
どちらかというと即席の“アミューズメントパーク”の
ような雰囲気だった。



寒風の中、朝一番から列に並んだ。
開演まで、まだ40分弱。
すると、団員の方が突然、列の横にやって来て、
ジャグリングをはじめた。
待ち疲れている僕らへの無償のサービスだ。
まるでオープニングアクトのようなこの出し物に、
自分の子どもはもちろん、周りの子どもたちも大喜び。



ほどなく開場~開演。
場内は、もちろん撮影禁止。
曲芸、猛獣使い、バイクの曲芸、そして空中ブランコ。
子どもたちは、そのパフォーマンスに立ったり座ったり
見上げたりして狂喜乱舞。
その合間のピエロのショータイム(余興か?)に大笑い
あっという間の2時間でした。

帰り道、娘と息子に「何が面白かった?」と尋ねると、
二人とも異口同音に「空中ブランコ
たしかに
僕も6歳の時、初めてサーカスに来た時はそうだった。

でも、大人になって見たサーカスは違った。
30数年ぶりにサーカスを見た僕が一番面白く、切なく、
そしてカッコよく見えたのは・・・ピエロだった。
たぶん、今日、圧倒的に多かった家族連れの客の父親らしき
男の人たちは、きっと同じ思いの人が多かったのではないだろうか?

ピエロは、カッコいい。

そう思えるまでには、時間がかかる。
そんなこと、子どもの頃は分かるわけがない。
空中ブランコがカッコよく見えて、猛獣使いにハラハラして、
曲芸のお姉さんの艶やかさにメロメロになって、そして気がつくと、
その合間合間に、笑いとちょっとした芸で人を和ませるピエロの
カッコよさに気づくのだ。

サーカスに僕が来るのは、きっとこれが最後だろう。
子どもたちが訪れるのは、きっと今度は数十年後、
自分の子どもたちとだろう。
その時に、大人になった自分の子どもたちがピエロの素晴らしさに
気づいてくれたら、嬉しい。

帰りに、新しいクリスマスツリーを買った
子どもたちは、口々にサンタに貰いたいオモチャを連呼していた。
僕はクルマを運転しながら、ずっと苦笑いが止まらなかった。
コメント (4)
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