りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

不如帰。

2011-06-02 | Weblog
先月の中旬あたりから、ホトトギスの鳴き声を
耳にするようになった。

夜中。
家族が寝静まって、1人で本を読んでいたり
テレビを見ていたりしていると、窓の外から
ホトトギスの鳴き声が、耳に届いてくる。

鳴き声は、必ず一羽だ。

電線にとまって鳴いているのか、それとも
近所の雑木林の中で鳴いているのか、分からない。

でも、その鳴き声は漆黒の暗闇の中から
まっすぐに僕の鼓膜まで届いてくる。

誰かを呼んでいるのか。

それとも自分の居場所を教えているのか。

暗闇の中、ひっそりと、一羽で・・・。

ホトトギスは「不如帰」と書く。
中国の伝説で、王様がある事情で故郷を離れたが、
彷徨ううちにその魂が変化して、ホトトギスになった。
そのため、ホトトギスは今も「不如帰(帰るにしかず)」と
鳴いている、という。

そうか。
帰りたくて、お前は鳴いているのか。


ほとぎすの鳴き声
コメント
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