りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

今年も、読んでます。

2011-08-10 | Weblog
村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」。

このブログをはじめた最初の頃にも書いたけど、
毎年、夏になると、僕はこの小説を本棚から引っぱり出す↓
http://blog.goo.ne.jp/riki1969/d/20080702

この小説を初めて読んだのは、奇しくも僕が21歳の時だった。
だから、29歳になったら、読むのをやめようと思っていた。
それなのに、40代になった今でも、毎年8月8日から8月26日の
間に、この小説を読んでいる。
もはや、僕にとって完全に夏の恒例行事になってしまっている。

いったい、何が“奇しくも21歳”で、なぜ29歳で読むのをやめ
なければいけないのか、そしてなぜ8月8日から8月26日の間まで
に読んでいるのか・・・この小説を読んだことがない方には、
とんと解せないかもしれない。

しかし、この小説は僕にとってそういう小説なのである。
(まったく答えになっていない・・・)

今年も本棚から引っぱり出してきたが、さすがに20年前に購入した
本なので、くたびれ具合が著しい。
それでも、また来年の夏も、きっと僕はこの本を本棚から引っぱり
出すのだろう。

物語の終わりの方に綴られている一文がある。

“あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。
僕たちはそんな風にして生きている。”

最近、やっとこの一文の意味が、少しずつ分かりはじめたような気が
している、40代の中年男。
コメント
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