りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

干汐海水浴場。

2011-08-13 | Weblog
昨日の午前中、子どもにせがまれて海へ泳ぎに行った。

干汐(ひしお)海水浴場。

僕が暮らす島にある、昔ながらのひなびた小さな海水浴場だ。
遠浅の海が広がり、波も穏やかで、そのせいか訪れる海水浴客も
その大半が家族連れである。
しかし昨日は、午前中だったからか、まだ海水浴客も少なく、
浜辺はまるでプライベートビーチ状態だった。

僕らが子どもの頃も、海に泳ぎに行く、と言えば、それは
干汐のことを指していた。
友達と自転車を漕いで、汗だくになって到着して泳ぐ海ほど
気持ちがいいものはなかった。

干汐は、その頃とほとんど変わっていない。
風景も、日差しも、訪れる客層も、まるでこの浜辺だけ
時間が止まったままのようだ。

沖に浮かぶ飛び込み台へ泳いでゆく。

ほどなくたどり着くと、昔のように僕は台の上であおむけに
寝転んだ。
太陽の光が肌を焼く。
緩やかな風が体を撫でる。
浜辺の方から家族連れの声や蝉の大合唱が耳に届く。
そして、濃い潮の香りが鼻をくすぐる。

目を閉じていると、身体は40代だけど、中身は15歳、13歳、
10歳・・・と逆行してゆくような錯覚に陥った。

飛び込み台から飛び込んで、一度浜辺に戻った。
すると、入れ替わるように子どもたちが嬉々としながら
飛び込み台に向かっていった。

いつの時代も、干汐は子どもたちの海だ。
いつまでも、僕らの海だ。
コメント
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